昨今はあの時代に似ているらしい。
まあ、陽の下に新しきものなしなんだから、なしかしら似ている。
したり顔で言い散らかす評論家はあまり信用しない方がいい。
シンスイエスタディ
かの名作「オンリーイエスタディ」が1920年代を活写し、
その続編として次のデケイト(十年史)を描く意欲作。
三十年代とは、大恐慌から2回目の世界戦争勃発迄の時代。
まるでリーマンショックから某半島エリアでの軍事衝突を
予期せんがためみたいな...(ざっと十年ではあります)
コミニュストだって「歴史は繰り返す」と言ってます。
但し、最初は悲劇でも二度目は喜劇だそうな。
あの時代って何があったのだ?
政権交代(恒例行事と初体験の差は大きい)
禁酒法オペレッタ(今なら禁煙分煙論争か?)
ニューディール(アベノミクス同様に結局は成功はしなかった)
リンドバーグの悲劇(悲惨な事件は数多。ただ市井の民が被害者なだけ)
最高裁紛争(政権のポチ化が始まる)
いろんなスケッチも戦争が押し流してしまった。
訳者は上手くまとめているとおもいますが、
20年代は、繁栄と風俗の季節
30年代は、不況と政治の季節
しからば、最近の十年ってなんなんでしょう?
時代の潮流を鋭く切り取っているのであれば「今年の漢字」でも
いいが、見たところ勘の良さを感じない。
つらつら眺めるに「金」が何度も選ばれている。
とかくこの世....何だから実にわかりやすい。
しかし即物的だ。
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