2017年12月23日土曜日

ある街の機能




スポンジ化現象なる言葉があるらしい。
あまりセンスを感じないから現代用語としての市民権は
得られないだろう。
そんな言葉遊びはともかく事態はいささか由々しい。


成長期にベッドタウンとして開発されたエリアが人口構造変化の中で
限界集落化しつつあるって話

ベッドタウンとは上手いネーミングだと今更ながらに感じ入ります。
ヒトザルの住むエリアって単機能だと衰退するって事なのです。
その意味で人跡稀な寒村は、確かに限界集落化しているが、
人間の「暮らしだか営み」が生きている。
蝸牛のような帰り新参だってポツポツと巣食って居ます。
しかし都会の限界集落はそれこそホラーの世界。



ちなみに蝸牛の阪神間にある寓居(築深うん年の老朽集合住宅)ですが、
売り出し時は人気絶頂。
モデルルームもなく図面だけで応募し、抽選に当たればその部屋を見せる。
気に入らなければ次点の方に...なんて頭の高い商法。
最初は比較的若い世代が多く、小さな子供が段々と大きくなり独立、、
いささか老人ホーム化の傾向があったが、最近は世代交代で
新しい若夫婦なんかが移り住んできて賑やかで...
上手く新陳代謝が進んでいる。
子供の声がうるさい!なんて偏屈老人の声も聞き及ばない。

つまるところ

駅と幹線道路に近い
スーパーの上の下駄履きスタイル
公共施設近接

エリアとして住専でなく商業地域である事が幸いした。


さて駅前再開発の一環で作られたビルですが、
いささか老朽化対策が待ったなし。


建て替えか大規模改修か


小田原評定が続いています。
答えは見えていますが、かの碩学宮本常一先生が活写した
「忘れられた日本人」の世界(ムラの寄り合い)がこの都会に生きています。
こんな世界が生きている内はまだ大丈夫なんでしょうねえ(^^)


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