2017年12月2日土曜日

Whitewashing



空海の中国留学期間は、804から806年
阿倍仲麿の中国滞在期間は、717から770年(客死)
楊貴妃の生涯は、719から756年
玄宗皇帝の在位は、712から756年

後の三人は同時代だし、仲麿は玄宗の家臣、楊貴妃は言うに及ばず。
しかし、四人が時空を共にすると言われてはなあ....
あと、白楽天も登場しますが、キャリア試験合格は800年
空海とはかぶります。


空海を主人公とする大作映画の企画があることは知っていましたが、
歴史ドラマではなく、伝奇ロマンかファンタジーとはなあ
今見るに、夢枕化猫うんたらなる作家の原作らしい。
中国映画界の大巨匠が食指をそそるテーマとも思えないが...

日中のそれなりの興行価値有りげなメンバーが顔を揃えているらしいが
よく分かりません。
あの松坂慶子さまが登場するらしいので、まさかと思うが、、、楊貴妃?
はなかった(^.^)
楊貴妃はぽっちゃりなペルシャ系らしいので似てなくはないが
流石になあ。


じつは興行を睨んだ戦術と言えばそれまでですが、
ハリウッドのホワイトウォッシュに対する強烈な批判なのです。
SAYURIや草薙素子(攻殻機動隊)を中国人や白人が演じても
倭人は賢しらですので特段のクレームをつけないが、結構な文化破壊なのです。
例えが不適切ですが、ボストンリーガルなる海外ドラマでは、
アニーを黒人の子供が演じられない事の不服裁判がありましたが、
キング牧師を白人が演じればなにが起きるか?
想像にあまりあるし、そんなリスクは誰も犯さない。
しかし、イエス様の人種は?
白人かどうか微妙ですが、知る限り白人が演じています。


ざっとした感じですが、この映画は日本人は日本人が演じるシステムのようです。
だから、興行に有利かどうかは??
ネット記事では「総制作費」150億円!
バジェットをセールストークに使う作品に当たりなし!がプロ映画鑑賞家の目線
それに、総制作費って制作費と原価概念が違うのかなあ?
なんにしても世界を相手にしないと絶対に大赤字になるバジェット。
誰かが間違えて検証もせず孫引きを繰り返しているに違いない。


因みに中国公開タイトルは「妖猫伝」
益々観ようって気になりません。

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