2021年2月18日木曜日

オペラの定番

 



NYのメトロポリタンは閉鎖中。

主役クラスは食うには困らないだろうが、裏方やその他大勢組は大変だろうなあ....なんとか給付金や雇用調整助成金をアメリカンでは貰えただろうか?


新作上演が無いと言うことは、ライブビューイングの番組も過去の使い回し。

調べるに、2006年からこの企画はリリースされています。

定番からオペラ初心者には初耳作品まで...累計で百作品以上になります。

ラインナップを数えるに


カルメン 

椿姫

トスカ    あたりが三回組の人気番組


毎年これらのどれかが舞台にかかっている。

今年の使い回し番組編成の一番手が「カルメン 」

過去三回の上演のなかで一番古いバージョンを選んだようです。

全てのカルメン を観た訳ではないが、このエリーナ・ガランチャのカルメンは実に素晴らしいし、上演全作品のファン投票第一位!も納得しますが、アタシならば別の作品を選んだかも



アタシにはつまらないメリメの小説を、かくも大胆に換骨奪胎して奔放通俗なドロドロ邪恋劇に仕立て上げたビゼーの腕前たるや...
幕間毎に印象的な間奏曲をいれて観客のイメージをふくらます。
今回は更に演出で間奏のあいだにバレーダンシングをもちこみ、これでもかって!
ガランチャは舞踏の才能もあり、その辺りが舞台の完成度を上げたようです。


原作はフランス人がスペイン旅行で遭遇した死刑囚ドンホセの身の上話を語って聞かせる風。
性悪尻軽なジプシー女のカルメンに翻弄されるところはオペラと同じだが、恋仇の闘牛士のエスカミーリョは遠景に過ぎないし、恋する清純な村娘のミカエルなんか影も形もない。



改めて原作をひろい読みするに、死刑囚のドンホセはバスク人。
カルメンはいわゆるジプシー
それを語るのがフランス人....なんともコスモポリタンな風景です。


2021年2月17日水曜日

これが、ファクターX

 


昨年末頃にリリースされた理研のレポート。
科学的知見のはずだが、積極的に情報発信をしなかったようだ。
あくまでシュミレーションの世界だから...言わばテスト環境の結果。本番環境でちゃんと確認しないと、COCOAみたいな失態をやる。


と言う事で、実際の本番環境での結果は?


被害者にならない為に「吸込飛沫」を遮断し、加害者にならない為には「吹出飛沫」を抑え込むことだが、吸込飛沫は微細であり、吹出飛沫はそうでもないらしい。つまり空気中でエアロゾル化すると言う事のようだ。

流石に世界最高のスパコン!
ウレタンマスクなんかは「とりあえずマスク」でしかない。若者に人気で...だから若者にも感染者が多くなるのは、やはり関係があるのかもしれない。

プロ仕様のマスクまでは必要ないとしても、不織布マスク以外は論外である。
況やフェイスシールドなんか、無意味だし、中途半端なアクリル版も多分同じだろう。


理屈としては...
お互いが不織布マスキングならば
吹き出された飛沫の1%弱が空気中に拡散されて、その九割がブロックされる世界って「副作用のないワクチン接種の世界」なみですから、実に素晴らしい!

そうは言ってもなあ、、、不織布マスクは無機的でファッショナブルではない。
鬱陶しい雨具は可能な限り高価でオシャレなものが、気分を良くする事を想えば、、、

マスキングの重ね着ルック😁

つまり昨今見かける二重マスク。
不織布の上に布なりウレタンを重ねて、オシャレ好感度を高める。
多少ではあるが、ディフェンス効果にも寄与する。
アタシは、不織布の上に鬼滅の刃柄(お気に入りは禰󠄀豆子柄)の布マスク。
上部を小さな安全ピンで止めてずれないように。
実のところは、オシャレよりも「鼻全体から顎まで覆いたい」から...
倭人はヒラべっちゃ顔だから、油断すると「鼻だし」になり、吸込飛沫が防げないし、そもそもみっともない(テレビによく出る893顔な年寄りみたいに)


普段と変わらずに徘徊を繰り返す為には、先ずはガードを固める(キリリ!)


2021年2月16日火曜日

東京は中止となっても北京は断行

 


...


死刑の事実や死刑制度があることは「野蛮」らしい...って理屈がよく分からない。
キャプションの写真の元記事は結構な力作だとは思いますが、得心はしない。

裁判員とプロの司法官との法感覚の差異...には違いないが、その所以が異なる。
アタシは確たる証拠は無いのですが、ある疑惑をもっている。
今の世論でも輿論でもいいが、死刑制度の廃止という法改正はまず議会を通らない。
ならば、コリアンに習い、制度はあるが運用をしない....死刑判決は極力出すな!と内々お触れを出しているのではあるまいか?
心神耗弱により罪一等減ず、、、なんて裁判官の自由心証でなんとでも...上級審ほどコントロールし易い。

かようなやり方で、死刑判決が途絶したからと言って倭国が先進的になったわけでもなく、優越性を誇示できる訳でも無い。

話題が変わり.....

コロナ禍で東京五輪の開催が不安しされるが、来年の北京は少なくとも李文亮ウィルス感染が理由で中止や延期には絶対にならない。
これも確証はないが、信じている。

開催地域には効能の怪しいワクチンを強制接種
観客はそのワクチン接種済者だけの動員
陽性者やその発生地域は強制隔離や閉鎖
加えて感染報道は全て遮断し、毎日が感染者ゼロ行進


かくて偉大なる中共帝国の優越性が世界に示される。
オリンピックアスリートを優先接種するかどうか世界は揺らいでいるらしいが、この優越な国家は悩みはしない。

今後オリンピックが開催されるのは感染者が「いない」...北鮮くらいかもと戯言が聞こえて来る

2021年2月15日月曜日

聖なる犯罪者と罪なる聖職者

 

...


辺境のポーランドが映画大国であるとマニアックなエイキチは言います。
しかし、ハリウッドアトラクションが席巻する昨今、ヨーロッパの映画藝術の芳雅に触れることは少ない。

聖なる犯罪者

少年院を出所した若者が、ふとした偶然から若き司祭になりすまし、小さな田舎町にもたらした癒やしと困惑が、混乱のさざなみになる....っておはなし。
カトリックの世界は前科者は聖職者になれないというきまりがあることは知らなかった。若者は少年院で神に使える事を願うが、ルールが希望を打ち砕く...


戒律の委細を調べようとしたが、よく分からないから断念。

仏教の世界だと殺生の限りを尽くした果てに仏門に入る...というパターンが多いのと対照的。しかし、彼らは私度僧みたいな隠者であって、正式な得度をうけていない者も多いようだから「対極の存在」とまでいうのはあまりに紋切りかも?



罪を犯した事がなく正規の神学教育を受けたから、聖職者に相応しい...かどうかはよくわかりません。




宿痾としかいいようのない聖職者の年少者性虐待。

今時風に言えば「組織全体の本音」みたいなものだろうか。


フランス版のポスターですが、英語で言えば、


Grace of God(神の恩寵)


フランスを揺るがしたスキャンダルに対する釈明記者会見で枢機卿が口走った「ひとこと」

口語的には「幸いにしてとか運のいいことに」という感じらしい。

多くの被害者がいる中で渦中の聖職者が、時効の壁で刑事訴追されないことに対する安堵の失言。


言葉の魔法と魔法の修辞だけで二千年間西洋の精神世界を支配した組織の幹部としては適格性が問われる....が誰も辞任したものはいない。




2021年2月14日日曜日

三鑑の教え

 鑑....とは、昨今は鏡の字が使われますが、原典は鑑であり、こちらの方が居住まいをただしたくなる。

返点付きの漢文を横書されると、素直にアタマに入らないが....

唐書、魏徴傳「徴薨、帝後臨㆑朝歎曰、以㆑銅爲㆑鑑、可㆑正㆓衣冠㆒、以㆑古爲㆑鑑、可㆑知㆓興替㆒、以㆑人爲㆑鑑、可㆑知㆓得失㆒、朕常寶㆓此三鑑㆒、内防㆓己過㆒、今魏徴逝、一鑑亡矣」



唐帝国の皇帝李世民とそのベストアンドブライテストとの行状録が、貞観政要。
必携の帝王学書と言われるが。普通にビジネスリーダーシップのハウツウ本。
かなりお手軽ですから、さらにその解説版までを必要とはしない。
おすすめは多少値段が張りますが明治書院版。公立図書館には必ずありますし、借り手も少ない。


冒頭の一文は、皇帝の首席補佐官とも言うべき魏徴が亡くなり、それを述懐した太宗の嘆き節。
ボスにかように言わしめれば役人人生、これに尽きるものはない。

平明にいうと.....ヒトザルには大切な鑑が三つある。


我が身を写す姿見
歴史の移り変わりを述する史書

言動の範たる側近や友人


朕はその大事な鑑のひとつを失ってしまった...


確かになあ

服装の乱れはこころの乱れだし、顔付きに怒りや憂いが有れば臣下や民草は不安になる。

眼が死んでる宰相なんか....アイツで大丈夫かしら?って誰もが思う。

だから、しんどくてもシャキッとしないと


歴史に学ばす経験にしか...とはよくある話だが、

歴史に学ばないと経験すら活かせない...と最近思うようになった。


最後は言わずもがな。

皇帝はさしたる才能は要らない。ただ佞臣を遠ざけて耳の痛いことしか言わないヒトザルを周囲に集める事だけ。あとは後継者の目利きかな。



2021年2月13日土曜日

ニューラッダイト運動のすすめ

 産業革命期の徒花...あるいは出遅れた負け組が起こした反革命運動が、ラッタイド。

早い話が新式機械の破壊争乱運動ですが、後年の社会・公共福祉獲得運動の萌芽とも言われます。




今は、新しいラッタイド。
負ければ「選挙の不正」を叫び、電子投票システムを目の敵にする。
最新テクノロジーの裏に潜む謀略とやらを喧伝する陰謀説。新しいワクチンも5Gも根拠もなさげに槍玉にあげる。
AIとかの進化と台頭によって、個人の雇用機会が次第に奪われていくのではないかと懸念し、それらの開発を阻止し、利用を控えようという考え方が、ズバリこのこと。



情報技術が消費者の利便性を高めるほどに、労働者としては不安定になる反比例的な関係が存在する。

頻繁なコスト削減・付加価値付与・技術革新は、所得や雇用機会の格差による少数の勝者と多数の敗者を鮮明化しその二層化と敗者固定化を深め、雇用機会や所得を維持するために、個人生活をさらに犠牲にして長時間低賃金の所得デフレ進行を受入れつつ働かねばならない。

その先には家庭やコミュニティが次第におざなりとなりついにはそれらさえも商業的価値観に基づいて外注化され選択されるようになる…とある書物が描く「新しい1984の世界」

まったくの空想物語でもないところがおそろしい。







だったらどうするの?


1)あらたなラッダイト運動に身を投じる

2)寒村陋屋に蟄居しニューテクノロジーから逃避する

3)何もせず歴史の必然と偶然に委ねる

4)進歩と調和の交点を探る



一番良識ありげなのは四番目ですが、多くは単なる作文でしかない。

トランピアンなんかは一番なんでしょうが、都合よくつまみ食いしますから誰も信用しない(同じ電子投票システムでも負けた時だけ「不正」なんですよ)

倭国の統治の中枢部は...二番目かな(^.^)

IT後進国と揶揄批判された時に斯様な論理で反論するならば、ある種の見識かもしれない...手書き台帳を馬鹿にしますが、電子メモリーのライフは超高性能の磁気ディスクですら二百年くらいかなあ?和紙みたいに千年ももたない。

だからアタシは三番目にしようかな?

怠惰無責任と思われても困るので、言い方を変えれば神仏の不可知な御手に委ねる....と言い換える。


2021年2月12日金曜日

モノ言えばくちびる寒し、、

 


....

最後のご奉公とスポーツ利権を確固たるモノにする野望(?)があったかどうかはしりませんが、、潰えましたなあ。
中西日本経団連会長のいう「日本社会の本音」を公的な場で口に出しただけだが非常にまずい。文脈を精緻に読めば、断固笑って済ますわけにはいかないが、生首差し出すまでのことかな?
後の危機管理対応の不備だし、余計な擁護発言が世界の怒りを増幅した。

中西発言を重く受け止めないのがフシギでしょうがない。
それが真実ならば、口に出せば咎めるが、口に出さない差別意識は問題にしない...って路線で進んでいるのですよ。
刑法典の処罰思想は行為を罰することだからまだしも、差別糾弾運動は違うだろう。
内心から改めないと蔑視感は無くならないって発想のはずだ。
世の中は顕教と密教がある。後者は密なんだから、人前では口にしてはいけないし、口にするならば相当な修辞力が必要。


かくて、さらに高齢の男性老人が遺髪を引き継ぐが、この際「歳若の女性」でない事に落胆の声が...さすがに上がり始めた。
たしか森氏は密室の後継者指名談合の結果総裁総理になれたんですよね。
歴史は繰り返すが二度目は喜劇的...とはエンゲルスだったかな?

アファーマティブアクションを都合よく持ち出すことには感心しないし
才能適性があれば性別年齢は無関係と考えるのが理性的なんだが...しかし「空気」はそんな論理性なんか求めていない。


かくて蔑視意識は伏流水のような日本社会の底流に流れつづけるならば、
森氏が辞任しても問題は解決しない、、、という指摘が生き続ける嫌な展開。


君のそばにはアタシがいる。君の好きにすればいい

 


....

畏怖すべき組織団体の名前はあからさまに口にしてはならない。
例えば...永田町、霞ヶ関、市ヶ谷、信濃町、呉服橋くらいならば、、、しかし「南山」と言われても。知る人は知っていたのでしょう。

軍事クーデターで独裁者となった朴大統領がまずつくった組織が「韓国中央情報部」
俗にKCIAと言われるが、内実はアメリカンのDIAにCIAとFBIを足し込んだような、、、もっと端的に言うと「特高」
その本部がソウルの南山地区にあったらしい。


朴政権の評価はさまざまですが、彼も御多分にもれず、末路哀れ...子飼いの部下(KCIA長官)に暗殺される有様。その辺りのポリティカルスリラーの映画版。
コリアンは倭国なんかよりも遥かに映画大国です。
アニメや漫画ネタに逃避した作品しか作れないようでは....いつから倭の映画人は骨粗鬆症になったのかなあ?
私小説が日本文学の保守本流に成り下がったように私映画に堕落してしまった。

しかし社会性や政治的な素材を取り上げたからといって...いや取り上げるだけのなにか政治的なイシューがあるに違いない。
過去の保守系政権の暗部を描く事で何かを狙っている勢力がいるのですよ。


最初は何事も善意から....
日韓国交樹立を背景にゆすりたかりとは言わないし、むしろ当時のコリの国家予算の二倍強の官民有償無償併せての戦後賠償で懐がふくらんだ輩は...あちこちにいたに違いない。「漢江の奇跡」はその通りだが、あんだけの原資があればなんでも....

しかし...革命政権の当事者たちは苦楽を共に...なんて嘘っぱち。ヒトザルは苦労は共にできるが安楽は見苦しいまでの取り合いになる。

よりボスの歓心をかいたい
より良いポストに就きたい
より蓄財に励みたい

そんなこんなをして「絶対権力は必ず腐敗する」と言われる所以である。
KCIA長官が暗殺の首謀者であることは事実だが、この映画版のように頑迷固陋に成り下がった朴政権の革命理念の復活...という美しいものかどうかはわからない。寵を失い身の危険を感じての先制攻撃か、ライバルの大統領護衛室長との確執か、はたまたアメリカンに使嗾されたのか....



この映画版では、朴槿恵の父親はかなり悪辣に描かれています。
自分の手を汚さず政敵を葬る。
殺人を命令するような真似はしない。
巧妙な教唆めいた...それが今日の名題です。

ちなみに彼は陸士出身者。
かの「不毛地帯」で大本営作戦参謀だった商社マンが利権片手にかつての同期のさくらに陳情するシーンがあるが、年次はかなり違います。
商社マンがかなり先輩です。

2021年2月11日木曜日

注射器もさまざま

 


倭国の政府の失態を悪様に罵る近隣諸国の反日メディア。
しかし、COCOAのバグが長々と発覚しなかった件は話題にしない。
が、ワクチンの注射器の件はいち早く...😓

アタシが編集者ならば当然そうするわ
前者はイヌが人を噛んだあたりまえのこと、、だが、後者はヒトザルがイヌを噛んだくらいびっくり仰天なんだわ。

倭国統治機構のITリテラシーのレベルには「定評」があり、あの程度は起きても不思議はないし、そもそもが、国費の無駄遣いみたいなIT公共事業。だからバグがいつまでも発覚しなかったわけですよ。

既存業務をそのままシステム化するのは昭和の話し。それはシステム化とは言わず機械化と言う。今ある仕事のやり方をコンピュータのチカラをかりて改革するのがシステム化。俗にBPRと言いますが、個人情報保護法制を本来の趣旨に立ち返り法改正を断行し、最大限ビッグデータを活用できるようにしないのだから、使い勝手も悪くて誰も使わないに等しく、、、記事ネタにもならない。だからバクのままでも感染対策への影響は皆無に近い。


一方でワクチンのはなし。

これはITと違って基礎も臨床出来ない医系官僚とはいえ医師免許をもっているんだから得意種目のはずでしょう。何故にかくも愚かな事が起きたかは徹底検証を願うとしよう。


門外漢のアタシにはよく分からない。

ワクチン原液を生理食塩水で希釈するって初めて知ったし、注射器もさまざまあることもしかり。

原液サンプル一本が六回分ってセールストーク、、

ファイザーに騙されたのかも知れないが、アタシならばそれで済むが、医師免許をもつ以上注意義務違反だわなあ。注射器によって歩留まりが変わるくらいはプロならば常識のように思えますが....