2021年2月12日金曜日

君のそばにはアタシがいる。君の好きにすればいい

 


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畏怖すべき組織団体の名前はあからさまに口にしてはならない。
例えば...永田町、霞ヶ関、市ヶ谷、信濃町、呉服橋くらいならば、、、しかし「南山」と言われても。知る人は知っていたのでしょう。

軍事クーデターで独裁者となった朴大統領がまずつくった組織が「韓国中央情報部」
俗にKCIAと言われるが、内実はアメリカンのDIAにCIAとFBIを足し込んだような、、、もっと端的に言うと「特高」
その本部がソウルの南山地区にあったらしい。


朴政権の評価はさまざまですが、彼も御多分にもれず、末路哀れ...子飼いの部下(KCIA長官)に暗殺される有様。その辺りのポリティカルスリラーの映画版。
コリアンは倭国なんかよりも遥かに映画大国です。
アニメや漫画ネタに逃避した作品しか作れないようでは....いつから倭の映画人は骨粗鬆症になったのかなあ?
私小説が日本文学の保守本流に成り下がったように私映画に堕落してしまった。

しかし社会性や政治的な素材を取り上げたからといって...いや取り上げるだけのなにか政治的なイシューがあるに違いない。
過去の保守系政権の暗部を描く事で何かを狙っている勢力がいるのですよ。


最初は何事も善意から....
日韓国交樹立を背景にゆすりたかりとは言わないし、むしろ当時のコリの国家予算の二倍強の官民有償無償併せての戦後賠償で懐がふくらんだ輩は...あちこちにいたに違いない。「漢江の奇跡」はその通りだが、あんだけの原資があればなんでも....

しかし...革命政権の当事者たちは苦楽を共に...なんて嘘っぱち。ヒトザルは苦労は共にできるが安楽は見苦しいまでの取り合いになる。

よりボスの歓心をかいたい
より良いポストに就きたい
より蓄財に励みたい

そんなこんなをして「絶対権力は必ず腐敗する」と言われる所以である。
KCIA長官が暗殺の首謀者であることは事実だが、この映画版のように頑迷固陋に成り下がった朴政権の革命理念の復活...という美しいものかどうかはわからない。寵を失い身の危険を感じての先制攻撃か、ライバルの大統領護衛室長との確執か、はたまたアメリカンに使嗾されたのか....



この映画版では、朴槿恵の父親はかなり悪辣に描かれています。
自分の手を汚さず政敵を葬る。
殺人を命令するような真似はしない。
巧妙な教唆めいた...それが今日の名題です。

ちなみに彼は陸士出身者。
かの「不毛地帯」で大本営作戦参謀だった商社マンが利権片手にかつての同期のさくらに陳情するシーンがあるが、年次はかなり違います。
商社マンがかなり先輩です。

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