2018年2月3日土曜日

絶滅危惧職




刺青師には、医師免許が必要だと司法の世界が断じてしまった。
杓子定規にはそうなんだろうが、
これで確実にこの職業は絶滅する。
身体にいいわけはないので、絶滅しても構わない...は、いささか短絡的だし、
こんな事より、脱毛とか美容と医療の限界の方がシリアス


刺青を文化と考えるかは異論もありそうだが、
口演芸としての講談も絶滅危惧職らしい。
江戸時代から明治にかけての人気は落語の比ではない。
どこの横丁でも演場があった。
演目は武談が中心で、太平記、三国志、義士銘々伝なんか...
そもそも、講談と落語は似て非なるもの、
前者はタメになるが、後者はダメになる...なんて素晴らしい(^^)
知識を売るか笑いをとるかの違いは大きい。

明治以降、理由は様々ですが、講談は衰亡し、落語は隆盛。
正確には、落語の出来ない落語家上がりの電波芸人が跳梁跋扈。
必ずしも、芸としての落語が進化したかどうかは...分かりません。
今時のメディアとの相性が良かったのでしょう。


神田松之丞


人気の若手講談師
彼の聞き語りを杉江松恋なる方が上梓した。
特段講談にまで興味の幅を広げたわけじゃない。
ご本のタイトルと書き手の御名前がオシャレなので飛びついた(^^)



明治大正の頃は、江戸情緒があたりまえのように残っていたが、
昭和後期(所謂戦後民主主義時代)からは相当におかしくなった。
墨守する事はいいとは言わないが、
風景としては、悪貨が良貨を駆逐する様に見える。
長い歴史がないから、なんでも伝統にして記念館を作りたがる
某覇権国からすれば、勿体無く感じているに違いない。

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