2018年2月7日水曜日

Long Hot Summer in Detroit



怖い街だそうです。
華やかな自動車産業は過去の話
数年前に市は財政破綻もした筈です。
音楽で這い上がろうとする若者たちの舞台に最適。
しかし、映画の舞台なら、荒廃した民心と腐敗したポリスが定番。
今や、アジアンがのさばる....

いちいちイメージ引用した映画名は挙げませんから、
まあクイズがわり(^^)


1967年ならば、パクスアメリカーナの最期の輝きの頃
公民権法や貧困対策と国内政治ではそれなりの進展をみていたはずだが、
ベトナム戦争は抜き差しならない泥沼状態。
様々な矛盾が複数の大規模な黒人暴動として現れたのがこの年
けだし、60年代後半は、Long hot summer だったのです。


キャスリンビグローが、どうしてデトロイトを選んだのかは知りません。
今のアメリカンの矛盾が一番凝縮していそうだからってリベラルならいいそう。
でも、あの時代こんな話はどこにでもあったのでしょう。
連邦最高裁判決で、ミランダ警告が認められたのもこの頃
被疑者の権利保護なんてやっと緒についた時代。
いまでも定着しているか疑問視されますから、推して知るべし。
権力を背負うと人格が変わると言いますが、況やレイシストともなれば....

しかし、眼を背けたくなる惨さと皮肉
権利弱者を守るべきミランダ警告に三人の被告ポリスは
守られて、白人だらけの陪審員は無罪の判決。

オスカーノミネートされないのもなんとなく...
恥部の見せ方が、スリービルボードの方がスマートだと
思われたのでしょう。





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