2018年2月11日日曜日

平成プレイバック



三十年とは分かりやすい。
会社の寿命もそんなものだし、丁度世代交代。
平成の三十年の御代とは、なんだった?

清水真人氏の「平成デモクラシー史」から読み解くに...
彼は兜町新聞の政治記者であり、文化経済科学に至るまでの
俯瞰的な歴史観があるわけではなさそうだ。
ひたすら永田町の権力と統治の興亡にしか視野は及ばない。
しかし、一級の通史なので、エセーの素材の価値はある。

まず、猫の目以上に入れ替わる宰相の一覧表

竹下宇野海部宮澤細川羽田村山橋本小渕森小泉安倍福田麻生
鳩山菅野田安倍

三十年で延べ18人
それぞれに当時の風景が想い浮かびますが、
彼の著作の登場人物インデックスを見れば、最多登場は...

小沢一郎

政界の壊し屋らしいが、掻き回し屋が相応しい。
あとは、竹中平蔵、与謝野馨
形は変わっても黒子達が暗躍なり絵を描く構図は変わらない。


平成元年の1989年は世界史的にも分水嶺になる。
冷戦終結からグローバリズムへの体制変革
否応なしに求められる行政改革やら政治改革
試行錯誤の繰り返しこそが、平成デモクラシー

あまり評価が高いとは思えないが、六つの改革なんてぶち上げた
橋本龍太郎は記憶にとどめてもいい。
口先六段錬士と揶揄もされるが、ぶち上げるにも政治的エネルギーが必要なのです。
変革が必要だ!と地を這いずり回った人々はそれなりということ。

未来に良き結果....具体的には小選挙区制度と省庁再編からくる
内閣>与党、政治>官庁 の図式が、良いのかどうかは分からない。
少なくとも健全な責任野党の育成に成功していない以上
派閥間政権交代の方がまだまし。
官僚の人事権を官邸が牛耳る体制を賞賛する声が少ないが、
これは如何なものか?
統治の基本は効果的な官僚統治である。
貪官汚吏を手足に使う政治屋が跋扈するならそれは主権者の怠慢
気に入らないのは司法(内閣法制局を含みます)の堕落
法秩序こそ正義の最後の砦なのですが、三宅坂の判事達には
その気概を感じない。
最高裁判事の国民審査制度を変えて(憲法改正)
国民の手で容易に罷免出来るようにする事が、
司法の権威を担保するのです。


疑惑議員の毎度のセリフ
当選し主権者の審判を経た以上「禊は済んだ」
これは正しいのです(キッパリ)
今の国民審査制度だと、主権者の信託を得た Hon. と胸を張れない。

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