座敷牢とは、まさに死語であり、ウサギ小屋のような都会の家屋では「贅沢な施設」ってことにもなります。簡単に言えば「私的な監禁施設」であり、一応の法的な裏づけもありました。
自宅鎖錮とか私宅監置といわれましたが、実際の現物は・・・・・さすがに寒村陋屋ですら過去も現在もありませんし、ほかに見たことがないのですが、大体想像はつきます。
ちょっと話題の「措置入院」
座敷牢から連想するって、ちょっと危険な発想なんですが、この際だからちゃんと議論するほうがいい
こんな制度をよく「ジンケンヤ」が黙っているものです。
犯罪等の事前予防のための行政行為との位置づけになりますが、精神保健福祉法では・・・・
自傷他外のおそれがあれば知事の権限で無期限で入院させることが出来るとされます。
入院させるべきって要望(あるいは具申)は、司法職員に限らず一般人(要は誰でも)でもできます。
措置入院の必要性がありげだと、指定医と称するドクター二名以上で措置診察をします。
ドクターたちの一致の意見で、措置入院となれば、必要がなくなったという「診断」が出るまで永遠に拘禁されるのです。
ものの本的には、
申請が 23千人(年)
診察件数が、 9千人
措置入院が、 7千人(平均80日程度入院)
とされます。
誰が考えても疑問がいっぱいで・・・・・犯罪(暴力)傾向ある心の闇がたった80日程度で晴れるものですか?
措置入院が解除された跡のフォローなりケアはやっているんですか
でも、実のところ、ほんとうに怖いのはこのような例。
この制度では、その気になれば「ふつつかな人物」を意図的に社会から長期間隔離することが容易に可能だということです。
ヒトザルを刑務所に入れるって手続きの煩雑さや厳格さに比べると、まるで子供だまし。
当然不当な措置入院に対する不服申し立ては、行政手続き法制の中で運用することは出来ます。
しかし、即時に「保釈」というものでもなく、拘束している間には「治療」なる行為が行われるわけであり、
怪しげな薬剤の大量投与とか、ロボトミー(さすがに最近はこんな乱暴なことはしないだろうが)手術・・・・
国家の平和と安寧のためには「措置入院」させるべきな頭脳構造の方々も散見されますが、ローグネーションならいざしらず、まっとうな国家でやっていいことではない。
また、本制度を「悪用」しませんかってそそのかしてもいけない。
しかし、やろうとすれば簡単に出来るシステムを装備している事実だけは知っておくほうがいい。