猛暑だろうが、酷暑、烈暑でも彼岸を過ぎれば多少の涼の気分。
聴覚的には虫の音よりも、茅蜩の声に感じ入る。
黄昏時の少し前頃に打ち水
打ち終わるや否やの遠雷に夕立、、、涼は一段と感じ入るものの、舌打ちやら微苦笑(^^)
夕立の雲もとまらぬ
夏の日のかたぶく山に ひぐらしの声
夕涼み
閨にもいらぬうたた寝に
夢を残して あくる東雲
時系列は逆だが、後者の藤原有家の作
新古今集選者のひとりだが、歌才はこの程度
下の句にはキラリとひかるものを感じるが、上の句が俗っぽくあまりな散文的だ。
縁側での夕涼みから寝落ち、、、気がつけば既に空はしらみ始めって、長家の八公だか熊さん(^^)
前者は式子内親王の作品
彼女らしからぬ一筆書きのような単純平明な叙景歌だが、誦せば誦すほど涼味に感じ入る魅力のある佳作です。
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