2024年6月9日日曜日

歌人 鴨長明

 



彼の生涯をみるに、、、、


生誕は1155年

父の逝去に伴うポスト争いで賀茂神社での神職の道を閉ざされたのは、1175年

その後は、和歌と琵琶で名をなし、捲土重来を企むも断念。

都がダメなら鎌倉で、、、これも失敗して、隠遁暮らし。

どうやってご飯を食べていたのか分からないが、

1210年代にはいり、無聊のままの筆遊びの方丈記、一回りは若くて傍若無人な定家が脚光を浴びるのが腹立たしいからか、無名抄でかなり罵声を浴びせています。

1216年に逝去



そう思えば、やはり歌人としてネタにするのが手向の一輪かなって(^^)


照る月の影を

桂の枝ながら 折る心地する 夜半の卯の花


秋風の

いたりいたらぬ袖はあらじ

ただ われからの露の夕暮れ


夜もすがら

ひとり深山の真木の葉に

曇るもすめる 有明の月


まあ、偏差値50の和歌なんていくらでもありますから、批評する気にもならない。


晩年の随筆と歌論書で歴史に残っただけ、、、だが、掉尾の一振と思えば、よき人生だった。







2024年6月8日土曜日

キツネとタヌキ

 


東京新聞の写真をお借りしました。




さて、、、無関係そうな切り口から(^^)

どうしてアメリカは戦争に弱いのでしょうか?
70年前にドイツや倭国に勝利して以来、あれほどの圧倒的な戦力を持ちながら勝利の美酒の味を知らない。

北鮮とは引き分け
越南には惨敗
イスラムとの様々な戦いでも苦戦中(はっきり言えば判定負け)

国家予算の60%は軍事費のはずですから、これを思えば、どっかの税金の無駄使いなんか可愛いものです。
ペンタゴンではその対策に苦慮している・・・・って想定で、あのマイケル・ムーアがその要請を受け、登場する。
かつての下品で過激な歴史修正主義的ドキュメンタリー手法は影を潜め、彼って実のところ「愛国者」だったのですよ
各国の斬新的な政策の探訪に訪れるって触れ込み。
ホンマかいな?って話ばかりで、事実性には自信がない。



仏蘭西の学校給食はフルコース(・・といってもメインは一皿ですが)
フィンランドでは究極の「ゆとり教育」で世界随一の教育レベル
ノルウェーの刑務所は、ボクの昔のアパートよりもカンファタブル(広いし窓からの風景は綺麗だし看守も施錠もない)
スウェーデンは、あのネオナチの大量殺人((若者が数十人射殺された)があっても死刑復活論なんか影も形もない
スロベニアの大学では、外国留学生を含め学費は無料
伊太利亜はバカンス取り放題
ドイツは極端に少ない労働時間でも堅実に国富の蓄え


とかなんとか・・・・いいながら、本題はここから、アイスランドが登場する。
リーマン・ブラザーズの破綻で国家破綻の瀬戸際の国がってあざ笑いたがったが・・・
この国は、世界最初の公選女性大統領を生み出した国だそうですが、
リーマン・ショックの際には多くの金融機関が破綻したことは事実であるが、
女性がCEOの銀行はびくともしなかった・・・・らしい。

つまるところ、「過度な男性モルモン」が世界をおかしくするって、なかなこ含蓄深いものがある。


アメリカの敗因もそこにあるって、奇妙奇天烈な論理がデフォルメされた女性進出事例をあげつらいながら
アップテンポに展開されるのである。
曰く・・・「リーマン・シスターズ」って会社なら破綻なんかしなかった(苦笑)

品位や知性に欠ける彼の映画に結構な数の観客とはいささか信じがたい。
捏造風刺ドキュメンタリー映画と思えば、腹も立たないが・・・


そう言えば、あの「野合野党」が、政治分野における男女共同参画推進法案(骨子)なんかを発表したことがある。
男女共同参画推進を否定するものではないが、政治分野とかなんとかよりも優先すべき分野があるだろうって思いますし、政治の世界が変われば世界が変わるってある種の「思いあがり」としか思えない。
もっと地道なことをやりませんとねえ。


聞くに悲しくなりますが、車内でマタニティマークをつけることを躊躇する妊婦OLが多発だとか
理由は、同姓のオバンの辛辣な目つきや態度
男女共同参画以前に「女女共同参画推進」が必要なのか倭国である。

ところで、国政選挙の候補者の「性別平等原則の推進」って、いかがなものかしら?
鳥のいない社会では蝙蝠だって鳥らしいから、ヘタすれば今以上に候補者の劣化が進むだけ。
今でも、愚昧な選挙制度と人気取りの元女性タレントばかりで選ぶべき候補者すらいないんだから・・・・

これぞ、亡国の風景













2024年6月7日金曜日

ありふれた教室

 



ドイツの学校制度は複雑怪奇。生徒達の風貌や授業内容からギムナジウムの倭國の中学三年生位のクラスイメージだとおもわれます。

現下のドイツの移民事情を反映し多民族クラス。ゲルマン民族は少数派に見える。


邦題は「ありふれた教室」なんですが、明らかに意訳っぽくて、オリジナルは「職員室」というべきか。


学校内で頻発する細やかな盗難事件。内々の犯人探しが、手順の齟齬から大きな波紋が学校内を混乱に陥れる、、、っておはなし



一義的に疑われるのが生徒だが、追求のやり方が難しい。何か疑惑をもたれたことが周囲に知れた途端に「推定有罪」となる。

よくある話だが、初動捜査のミス。

更に担任教師が囮捜査なんか(隠し動画撮影)をやってしまい、決定的とまでは言い難い映像に校長が飛びつき、犯人と目される教員(子弟は生徒でもある)を責め立てたものだから、、、、


疑心暗鬼は学校の秩序を瓦解させ、とうとう警察力を導入してしまう羽目となる。

なんとも後味の悪い結末だが、こうなれば、もう学園ドラマじゃなくて、寓話だ。

何を寓意するかの解釈はそれぞれ。





2024年6月6日木曜日

ホロコースト二題

 ホロコースト系の映画の二本立て



アランレネの作品については、いまや遺産ですから、映像をお借りする事で敬意を、、、


1942年、ベルリン郊外のヴァンゼー荘に参集した政府高官。主催者はラインハルトハイドリッヒ大将。書記はアドルフアイヒマン。

淡々とした、いつもながらの省益は決して毀損することなくそれなりに国益は全うするための駆け引きと妥協いう政治的アートを駆使する事で「ヴァンゼープロトコル」が策定された。



強制収容所に隣接する公邸で長閑に暮らす1945年のルドルフヘス一家。

塀の内側と外側は没交渉

一家の女主人は、知っていたのか知らなかったのか知らないふりをしていたのかは知らないし、本当にヘス一家がアウスビィッツの隣で暮らしていたのかも知らない。

ナチスが、強制収容所周辺を「関心領域」と呼称していたなんて初耳だし、、、



ハンナアーレントがアイヒマン裁判を傍聴することにで喝破した「凡庸な悪あるいは悪の陳腐さ」とは、突き詰めればこういうことなんだろうなあって


おぞましい「悪」とは、根源的でも悪魔的でもなく、思考や判断を停止し外的規範に盲従した、、、ある種の無関心がなせる凡庸あるいは陳腐なものであり、それが表層であるが故に社会に蔓延し世界を荒廃させてしまう、、、


拳を振り上げ隊列をくみ声高に喜怒哀楽を表現することだけが「声」ではなかろう。

だから、世の中「サイレントマイノリティ」という言葉もある。



名題は平安初期の大和物語の一節

通信添削の出題だったが、なぜか未だに覚えている

大事にしていた鷹を逃してしまった臣下の言上に対する帝の言葉。


....

この「関心領域」なる映画。ミニシアター系を中心に毎回満員御礼の盛況

まことに信じがたいのだが、ある種の「サイレントマイノリティの声」だと思う次第。

キノコ雲、黒い雨、ケロイドなんかをグロテスクに見せつけなくても「悪」を厳しく指弾できると考える立場ですから、意を強くする。

2024年6月5日水曜日

ナチスのフランス組曲

 




彼女、イレーヌはロシア系亡命ユダヤ人。
若くしてフランスで作家として成功、結婚もし、二人の娘にも恵まれたが、
戦争にともない、田舎に疎開し隠れ住むが・・・42年に夫ともどもアウシュビッツで死去。
ようやく逃げおおせた娘たちと母イレーヌの形見の一個のトランク。
60年が経過し、トランクの中の遺稿は、密やかに書き溜めた小説「フランス組曲」であることが判明、直ちに出版され、映画化。
実に波瀾万丈なベストセラー物語なんです・・・というか、ベストセラーには、数奇な物語が付き物です。
映画版しか知りませんが、占領下のフランスで起きた日常的なエピソードが淡々と書き綴られる。
フランス人はみんなレジスタンスの闘士でもなく、隠しておきたいような毎日の出来事

村の平穏のみを願う村長
ドイツ軍の敵意を隠さない農夫
不穏な村人を占領軍にちくる協力者
ドイツ兵との情事にふける若い女性
人妻への欲望を隠さないゲスな将校
身を潜めるように隠れ住むユダヤ人親子
許しがたい日常を認めようとしない貴族の貴婦人
鬱々としながら、出征した夫の帰りを待つ人妻

・・・とまあ、思い入れたっぷりに書き始めたのですが、つまらない事に足を取られてしまった(笑)


いったい「著作権」はどうなっているんだって?

瑣末な事だから割愛して、、、



ドイツ占領下でのフランスの風景は視点をさまざまに変えつつ、手を変え品を変えって感じでですが、このしつこさ。
いまだに芸術のモチーフとして風化しないっていうかさせないという強い思い入れ。
全土全員がレジスタンスとして戦ったなんて歴史の虚構をことあげするような馬鹿な真似をしないのが天才民族たる所以
負のエピソードを踏まえつつも「歴史というか事実」は絶対に忘れない。

なかなかよくできた映画です。
監督の腕よりも、原作の良さって気がします。

主人公の人妻の自宅に下宿した紳士的なドイツ軍将校が立ち去る際に(万感の思いで)書き残したピアノ曲のタイトルがそうだという事らしいが、バッハのピアノ曲との連想は、、、よくわかりません。
舞台は、ノルマンディーあたりの小さな村落で、作者の疎開先でした。







2024年6月4日火曜日

法廷ドラマ

 



アメリカンのような訴訟社会ならいざ知らず、、、最近なんだか国産リーガルミステリーが目に付く。

正義の最後の砦(だと一般的には錯覚されてます)がセンターを張るんだから社会派ドラマの筈なんだが、お手軽なエンタメ


60年代を代表する社会派ドラマ「判決」の建て付けにははるかはるかに縁遠い。

打ち切りが決まった際には延命嘆願の嵐。赤門の南原元総長を筆頭に著名人が、、、レフト系のオンパレードですから、打ち切りの背景がなんとなくわかります。

なんせ日弁連から表彰されたって言われていますから半端ではない。




さて、いくらフィクションのエンタメとはいえ、作る方も演じる方も最低限の法律知識くらいお勉強しておきなさいよ。

ある民事裁判のシーンなんですが、弁護士が最終弁論で力説するんですよ


テキシュツシが! テキシュツシが!


なんだか分からず、まじ見するに「嫡出子」の事らしい(^^)


さらに目につくのが「ダークヒーロー」

すんなりと正義の味方じゃ面白くない?

ヤメ検の明墨正樹弁護士みたいに有罪でも無罪を勝ち取る法匪まがいはよるあるはなしだが、、、

実体としての真実と法廷での真実は別物。

別に鷺を烏だとたぶらかしているわけじゃ無い。

合理的な疑いを挟む余地があり、裁判官としては有罪判決が出せなかっただけ



弁護士になる「資格」をえるためには、一定の欠格事由さえなければ、年齢も学歴も問わない。

一定の要件を満足さえすれば司法試験に合格する必要もなく、法務大臣決裁で資格が与えられる。

しかしかの「サカキバラ」が向日葵のバッチを付けていいかと言われると、、、、

動画配信サイトで、御子柴礼司なる辣腕弁護士が登場するドラマを観た。

なんとも信じ難い内容



村木厚子氏の証拠捏造による冤罪裁判を黙認あるいは不作為の加担を行った大阪地検特捜部長は、主犯の担当検事共々懲戒免職の果て塀の中に落ちた。

ところが、執行猶予期間満了や否や、大阪弁護士会に対して弁護士登録申請。

さすがに非難轟々

でも、大阪らしいねえ

しばらくしてほとぼりの冷めた頃、入会が認められたらしい。


さて極悪非道な少年犯罪者が、後年司法試験に合格し、司法修習を終了したのち登録申請が有れば、弁護士会はどうするのかねえ?

なんせ、被害者の人権よりも加害者の人権の方が、生きているだけ重いと考えること連中だから、、、

だから、弁護士御子柴礼司はまったくの架空でも無い



2024年6月3日月曜日

若い頃の吉右衞門

 



大名跡の跡取り役者でも、歌舞伎芸の肥やしになるなら、、、、とりわけ若い頃はなんでもといっても、キワモノめいた新作歌舞伎や半グレと隠れ家バーに入り浸るばかりじゃなあ

とてもじゃないが、人間国宝にはなれない。


ウィキには皆目の言及がないのだが、二代目吉右衛門は若手映画俳優だった。
二十歳代半ばに、野心的な映像作家の作品に立て続けで出演しています。

藪の中の黒猫(新藤兼人)
心中天網島(篠田正浩)

主演は、太地喜和子さんに岩下志麻姐御。

艶な女優さんの熱演にばかり目が向くのですが、実は中々の存在感を示すのが吉右衛門でした。





2024年6月2日日曜日

下駄の雪

 



訳知り顏を元祖ストーカーなんて呼ばないで下さい。
法律上の概念からして「ストーカー行為」に該当するかどうか微妙なのです。
それに、グレングローズさんのように(危険な情事)人様に危害を加えたことはありませんし、
どうして、人もうらやむ才媛の私が袖にされなくちゃならないのですか
借金まみれだったから、金銭支援までしてあげたんですよ・・・




むろん「ストーカー行為」が禁止されていることは知っています(以下日本法の場合)
ストーカー行為って定義が難しくって・・・

つきまとい等(概念は以下)が反復して行われること
それにより「身体の安全・住居等の平穏若しくは名誉が害され・又は行動の自由が著しく害される不安」を感じる場合なんです。


つきまとうって・・・

1)待ち伏せし、進路に立ちふさがり、住居等の付近において見張りをし、住居等に押し掛け、又は住居等の付近をみだりにうろつくこと。 
2)その行動を監視していると思わせるような事項を告げ、又はその知り得る状態に置くこと。 
3)面会、交際その他の義務のないことを行うことを要求すること。 
4)著しく粗野又は乱暴な言動をすること。 
5)無言電話又は拒まれたにもかかわらず、連続して、電話をかけ・ファクシミリ送信し、若しくは電子メールの送信等をすること。 
6)汚物、動物の死体その他の著しく不快又は嫌悪の情を催させるような物を送付・・・
7)その名誉を害する事項を告げ、又はその知り得る状態に置くこと。 
8)その性的羞恥心を害する事項を告げ・・・その性的羞恥心を害する文書、図画、電磁的記録に係る記録媒体その他の物を送付し・・・


たしかに、1項は身に覚えがあります。
でもただ逢いたかっただけ・・・
2から6項まではやってません。
ただ「手紙」を大量に書いただけ・・・でも読んでもらえなかった。
7項は論外です。
父(ビクトルユーゴー)に結婚したと嘘の手紙を書きましたが、それを事実だと思って公表したのは父です
8項のようなはしたないまねはしてません。
妊娠したって嘘をついて婚約を破談にはしましたが、結局それは相手の女性の愛が希薄で不実だからですよ。

そもそも、つきまとう目的は「恋愛感情その他の好意の感情又はそれが満たされなかったことに対する怨恨の感情を充足する」ってことじゃなくて
表現が難しいのですが「狂気と情念それ自体に恋慕」しただけのことです。 
もうあなたのことはどうでもよかったの・・・




アデル・ユーゴーは精神を病み、人生の半ばを精神病院ですごし、1915年に亡くなった。
英国士官を追いかけましたのは30歳代のことでしたが、
当時19歳のイザベルアジャーニが鬼気迫る演技で世界を驚愕させたのが1975年のこと。
彼女はその後大女優といわれるようになりましたが、この作品以上の演技を見せることはなかった。



2024年6月1日土曜日

類人猿の惑星

 




オリジナルはフランス人の手になるSF小説。
仏領インドシナ辺りで日本軍の捕虜であった経験が基層に、、、だからかエスプリに加えてアイロカルな色調。

そう言われてみれば得心
刊行後しばらくしてハリウッドが映画化

猿の惑星なるタイトルではや半世紀。リメイクにリブートに、、、けだし打ち出の小槌でスタジオはウハウハ(^^)


APEの惑星ですから、、、猿と類人猿はかなり違います。猿が人類にとってかわるのは考え難いが、類人猿ならば、おはなしもそれらしくなります。



かなり寓意的ですから、文明論的にも人類学的にも解釈は多様にできそうですが、あんまり口にしない方がよさそう。

ハリウッドだと当然ですが、三部作の構想でスクリーンにかけたみたいですが、スタートダッシュは好調みたいです。


ストーリーがどう展開するかわからないが、ヒトザルと類人猿の最終戦争になるのかしら?