2014年5月25日日曜日

近江八景

晴嵐
晩鐘
夜雨
夕照
帰帆
秋月
落雁
暮雪


風景評価様式は、東洋的には八景を嚆矢とし、止めを刺す。
しかし、なんとか八景といっても、いまやなんのこっちゃ(笑)
読み込まれた風景ー地名に、すでに景勝がなく、愛でるべき景色もない。
通常、八景とは、上記の八つを言いますが、一部は死語に近い。
夕暮に空ゆく鳥も、いまや無粋な鴉ども、鐘の音を聞くこともない。
昔は、大阪ラジオ局で、夜の十時に、、、身を尽くしの鐘の音

・・・・良い子のみんなは、早くお家に、、、

昭和も遠くなったものだ。


さて、さまざまあれど、一番有名なのは、近江八景。
でも、八つの地名を言える人ってまずいない。
ということで、文科系的語呂合わせの覚え方。


のせたから
さきはあわづかただのかご
ひらいしやまやはせらせてみい


狂歌ですが、蜀山人の快作らしい。
カゴ屋の主人から、八景を折り込んだ歌を作ればカゴちんをタダにすると言われ・・

のせた(瀬田)からさき(唐崎)は、粟津堅田(あわづかただ)の籠
比良石山矢橋(ひらいしやまやはせ)らせて三井(みい)

座布団三枚ですねえ。
これくらいの言葉遊びが、あたりまえにようにできないと日本語は衰退します。
そういうことで、話芸って和芸です。


更にエピソードは続きます。
八景を俳句で読んでくれれば、さらに・・・(負けのこんだ素人賭博師ですねえ)

蜀山人、慌てず騒がず・・・・


七景は 霞に隠れ 三井の鐘



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これって、落語のまくらみたいですので、史実ではない
本当は、加賀の千代女の作品

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