2014年5月12日月曜日

これじゃコケますよ・・・・!

 

国防軍元軍人たちが八丈島の先の離島で民兵組織を運営しつつ、
密かに天然痘を培養貯蔵し、有事に備えているが、
そのさなか、訓練生が事故で死亡・・・
そこに、なにやらそそのかされた警察組織の落ちこぼれ2人が調査にやってきたが・・・


・・・なんて展開だと、アナ雪に勝てるはずもない。
まあ、それなりにヒットはするんでしょうが・・・


危険な兵器といえば・・・

A:原子爆弾
B:生物兵器
C:化学兵器  と言われますが、いまや、IT兵器も怖いですよ(笑)


そもそも、絶命した(はずの)天然痘なんてどうして持ちだしたんだ?
ほかにもいくらでもあるだろうし、
一番なのは、普通のよくありげで実は感染力と致死力の高いウイルス。
風邪みたいだなあ・・・なんてのが一番(例:小松左京作の復活の日)
どうせ、フィクションなんだから、一見水疱瘡に見えるが、
実は、天然痘の亜種っていうほうが、恐怖感が増す。


1980年ころ。自然界から天然痘菌は絶滅した(模様である)
自然界でない世界(研究ラボとか)では、密かにあるいは公然と貯蔵されている。
公式には、世界中で二箇所のラボ以外では、廃棄されたことになっているが、
まあ「貧者の核兵器」と呼ばれていますから、どこでなにがなされているか・・・
ウ・ワ・サですが、イランや北鮮が怪しいらしい。

実際上、アメリカでは、ワクチンの備蓄は3億人以上。
倭国では、その百分の一。


感染力が高くて、感染すれば最大で50%は死亡するって恐ろしい伝染病。
奈良時代に権力の中枢を牛耳った藤原四兄弟も、次々と感染死亡。
更に猖獗を極めれば、後世の藤原一族支配はなかったかもしれない。
孝明天皇の死亡説にも、天然痘が疑われています(明治天皇も罹患したらしい)
しかし、暗殺説のほうが信憑性が高い・・・って、コンスピラシーだなあ(苦笑)


さて、娯楽映画ですから、予定調和的なエンデイングですが、
変に社会性をもたせようって考えた脚本の粗雑さで、娯楽的でも社会的でもない
単なる時間つぶしの道具と化してしまった。
TV番組として作られたシロモノは、所詮その程度の骨格しか持ち合わせない
中には成功する場合もあるのですが・・・




仮に「国防軍」から盗み出されたとすれば、密かに培養していた疑惑となり、
国際的な非難も受ける。
その民兵組織を支援する政権与党議員や国防軍幹部が存在すれば、
隣国は黙っちゃいないだろうし・・・
巨大スキャンダルで、政権のひとつやふたつが瓦解どころか、国家存続にもかかわる重大事
しかし、何ら触れることなく物語は終わってしまうのですよ。


まあ、どっかの平和な国の架空劇ですので、目くじら立てることではない。



映画版ー相棒


TVほども、あるいははるかに面白くありません(笑)



1 件のコメント: