2015年9月26日土曜日

VWよ・・お前までもか?





世に「不正の三要素」はあまねき・・新興国や新新興国は言うに及ばずであるが
内部統制が厳しいはずのドイツ国の名門企業ですらですか・・・(絶句)


通常「不正の三要素」とは・・・

動機    (素寒貧で今日が越せない)
機会    (誰も居ないところに分厚い財布が落ちている)
誠実性の欠如(これって緊急避難だし、みんなそうするよね)


お金に困ることは有りげだし、ちょっと知恵を働かせば、窃取・横領は簡単にできる。
が、多くのヒトザルは通常「かような悪事」には手を染めない。
渇しても盗泉の水を飲まず・・というか、
要は誠実性のサーモスタットが働くからである。
苦しくたって、歯を食いしばって・・・これは美徳でもある。
しかしながら、この最後の砦である「誠実性」だって


自分のためじゃない。
家族にだけは、回転しないカウンターで寿司を食わせてやりたい

私利私欲じゃない
会社発展のために一過性の悪事に手を染めるだけだ。


と「自己合理化」が始まると際限がなくなる。
家族のためって麗しいのですが、会社のためって・・・これは単なる錯覚


十年以上前まで談合事件で苦しんでいた某大手企業のトップ曰く(正式な社長訓示です)

会社のためだなんて思ってもらわなくても結構です
会社にとっては、余計なことで迷惑でしかない
いざとなれば、懲戒解雇以上に損害賠償請求だって学理上できるんですよ
愚直に誠実に決められたルールを守ってください



進行形の事件ですので、このブログが公開されるときには事態は更に進展しているでしょうが・・・
兆円単位の損害(原状復帰費用のみ)が発生し、将来に渡り営業上の不利益を被る非常事態。
結果「シロ」だったトヨタのブレーキ問題でもダメージ克服まで3年程度はかかった
今回は明らかな確信犯。
破産とか事業再編にまではいたらないとは思いますが、
近未来の主流エンジンの帰趨は、これで決まったようなもの。
ハイブリッドクリーンディーゼルエンジンは、もはや「幻想」になるかも。
ほくそ笑むのは・・・・さあ誰でしょうか?

ところで、事業提携を解消した某社がいましたが、
これって卓越した判断(・・って結果論ではそうなります)
もしかして、薄々「不正を察知」って陰の声もあるようですが、多分それはない。
この自動車会社は、提携は解消しましたが、VWの2%弱の大株主らしい。
株価大暴落ですので、財務の毀損も相当ですから、そういう陰謀論には組みしない。


天網恢恢疎にして漏らさずっていいますが、
興味は、どうして悪事が漏れたか?ってことだけです。
関与したメンツも一人二人じゃなさそうですし、コレほどのことが下級幹部だけで行われたとは
信じがたい。

仲間割れ
良心の呵責

◯芝事件の背景でささやかれるようなトップ財界人にあるまじき子どもじみた「名誉欲とか嫉妬心」の
なせるちくりあいの技でしょうか




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