哲学なるものの根源的命題と言えば禍々しいが、
このままでいいのか?
何をなすべきか?
進むべき方向は?
青年は荒野に、旅に出かける。
クックツーリストが出来る前から、
旅行代理店は人類史で最古から三番目くらいな職業だったに違いない。
自分探しの果てに見えるものは、人生四苦八苦。
瞑想による煩悩の超越こそ、唯一最善の道・・・だが、サトリの路は容易に見つからない。
余計ななやみこそが煩悩だと諦観し、
解決の青い鳥は、身近にあると分かる頃にははや黄昏れ時。
さりながら、自分探しに彷徨う主人公ほど感情移入しやすい存在はないもので、
商業主義的芸術の格好のテーマ。
クスリにオトコ
自分壊しに疲れ果てたヒロイン:リーザウィザースプーン
スタートしてすぐに後悔するヒロイン
この旅を思い立った時ヒロインは最低の日々を送っていた。
このままでは残りの人生も台無しだ。
母が誇りに思ってくれた自分を取り戻すために、一から出直すと決めたのだ(WEBの引用)
・・・ってことで、1600キロの徒歩旅行
まあ、この手の話は予定調和的終わると相場が決まっているので、劇場に出かけるまではない。
よくある「自分探しセミナー」と同じ。
世の中、悩める真面目人間がいかに多いかよくわかるし、
その真摯さにつけ込む詐欺師まがいもこれまた多い。
真摯
真面目
禁欲
清貧
律儀
ヒトザルにとって大切な精神性であることを否定はしませんが、
過度に強調することは、短い人生が息苦しくなりそうです。
人生観は様々ですから、どっちがいいとも言いませんが・・・・
泣きながらでもロールスロイスの後部座席に座っているか
笑いながらでも、自転車で坂道を登るか・・・
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