アタシ的には今年の櫻は終わった。
アタシ的には今生で最後の櫻かも知れないが、今年の櫻は終わった。
好きな花かと問われれば、天邪鬼だから嫌いとは言わないが、
大好きとも言い難い。
思い入れは、
牡丹
桃華
蓮華
に如くはない。
しかし、芦屋に住む蒔岡家の四人姉妹ほどではないが、ミーハーですから
あちこちに足を運ぶ。
彼女たちは、毎年の恒例で二日がかりで京洛の桜狩りを楽しむ。
芦屋界隈でも桜の名所はあるが、
スノブな船場のブルジョワジーなればの所行である。
けだし、谷崎は日本古典の伝統の正統な後継者だ。
秀吉の醍醐の花見や、佐々木道誉の婆裟羅の花見は、
金ピカ長屋の花見に過ぎない。
梶井基次郎は、一体どこの桜を観て、埋もれる屍体を想起したのか?
我が家代々の名のない雑犬惰猫の墓所は、自前の桜の古木の根元。
消え果てたいのちの妄執が、わすれさせてなるものか!と
毎年の桜華に化体するのか?
林立する桜森は恐ろしい。
人を狂わせるとは坂口安吾の言葉通り。
一代の傑作らしいが、
75年の映画版を先に見てしまったもので、読みそこなった。
官能
倒錯
頽廃
耽美
な要素満載なんですが、若山富三郎と岩下志麻では
配役が真面目でこぎれい過ぎたのか?
当時ならば、喜和子さんと吉右衛門て...
今更よみなおすのも....
なもんで、野田版の贋作でも。
結論!
歌舞伎役者は古典歌舞伎には映える
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