2019年4月24日水曜日

宗悦殺し



言わずと知れた真打よりも大人気な講談師。
晴れて来年には真打昇進。
益々チケットがとれなくなる。
なもんで、ユーチューブで我慢ガマン。


演目はかの圓朝師匠の真景累ヶ淵より、宗悦殺しの場
落語の演目ですが、ぜんぶやれば、ニーベルングの指環とまではいかないが、
長さでは、ロードオブザリングに匹敵するし、この三部作より面白い。

圓生のが一番だと思うが、歌丸も悪くない。
しかし、神田松之丞の宗悦殺しは絶品です。
いつか通しでやって欲しいが、アタシの生きているうちだよ。
でないと、豊志賀のように化けてでてやる。


しかし、気になったのは...落語にはこの表現がなかったのか?

めくら...と言わずに「言い換え」やっている。
仮にも古典的歴史用語なんだから、そのまま使っても
神田松之丞をレイシストだとは誰も思わないだろうに...

いわゆる差別用語を使わない陰湿なレイシストは
いくらでも存在する。

宗悦は、メクラの高利貸し
借り手の深見新左衛門は、酒乱の踏み倒し屋
雪降るある夜、催促に来た宗悦を罵倒し、

どめくらの分際で直参旗本に無礼千万...

酔った勢いで惨殺。
これを..この目の不自由な宗悦め。無礼千万であろう

じゃ、はっきりと興醒め。

古典芸能として、落語系と狂言系が死に絶えるのは早晩のこと。
アメリカンでも、クラシック映画のデジタル化の際に
喫煙のシーンを改竄させるべきと騒ぐ一派がいる。

タバコシーンがなくなれば映画でなくなる映画も数多ある。



この「さらば友よ」はフレンチフィルムノワールとしては愚作
しかし、このラストだけは秀逸。
まだまだあるが、またにしよう

0 件のコメント:

コメントを投稿