百万人あたりの殺人事件発生率が20件以下。
世界的にも安全な国の一つがアイスランド。
もっとも絶海の孤島に住むのが30万人くらいで
警察官の数は八百人。
殺人事件を扱う強行犯係の数は分かりませんが、
こんな平和な国でも、マーダーミステリーはあります。
アルナルデュル・インドリダソンさんの原作
湿地
緑衣の女
声
エーレンデュル警部なる殺人事件捜査担当の一連のシリーズは、
新しいノルディックノワールとして有名。
変に長くもなくプロットを複雑でもなく、
サクサクと読めます....が、読後感は陰鬱。
明るく陽気な殺人事件なんかありはしないが...
彼女はコーラス指導者を隠れ蓑にするテロリスト
ライフルの乱射や爆弾を仕掛けたりはしないが
筋金入りのエコテロリスト
環境保全や自然保護と言えばなんでも許される。
目的は正義の実現
アルミニウム精錬工場の操業妨害や施設破壊は単なる目的
再犯の恐れの少ない殺人者を追いかけるよりも
こちらが優先します。
お話しとしてはユーモアのオブラートで包んでいますが、
余計にタチが悪い。
警視庁との比較で言えば、人口比の警官の数には
有意差がない。
業務領域の違いはなんとも言えないが、
リソースの配分を考えて、エーレンデュル警部なんかは
テロ対策要員が相応しい。
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