2019年4月20日土曜日

シブヤあれこれ



江戸を離れて久しく、久し振りにシブヤ。
舞台の合間にお上りさん的散策をしたが...
なんとも渋谷駅周辺の再開発事業の同時並行的進行
老成化しつつある倭国にあるまじき風景。

全体が完了するまでは不便極まりない街であることは
その通りだが、完成したスタイルも想像しにくい。
闇市テイストみたいな恋文横丁はとうになくなり、
桜ヶ丘も解体に向けて鬼城化している。
あと残るは...円山町だけ。
あの界隈の階段は段差の高さがすこし低いつくり
なんとも風情なんですが
...なんて洒落が通用しない御時世。
早晩消えていくわなあ
見番はまだあると言われるが、どうなんだろう。
なんにしても全体が完成するらしい十年後に評価がきま。


アタシの趣味の舞台の場所は、
かつては松濤に決まっていたが、昨今は渋谷
東急のフラッグショップタワーの地下にあります。

このビルは2001年に出来たそうですから、
能舞台もその際に新設されました。
まともな能舞台の建設は十年がかりと言われますから
そんな昔から準備していたのかどうかは疑わしい。
檜板が硬すぎます。
多分台湾檜でしょう。
見所(観客席)が、本格的な能楽堂の半分程度ですから
素人能楽師の発表会には手頃である。
高級和食の金田中さんのお座敷から、能楽鑑賞ができるような
設計にもなってます。
歌舞伎のように幕間でお弁当を食べるような無作法は
許されませんので...まあディナーショー形式。


舞台は無事に終わりましたが...
素人芸の哀しさですなあ、忖度ができない。
主役のシテを引き立てるのがワキの役割
そのワキを支えるのがワキツレ
だっからシテ以外は控えおらねばならないが、ついつい前に出る。
特別な演目以外で素人が無本(暗譜)なんかやるものではない。
オスザルの素人は見てくれだけはプロと変わらない。
それが無本なんかでやろうとすれば、勘違いする観客数多。
もっとも発声の違いはなんとも言い難く、馬脚を直ぐに表す。


疲れるから次回(多分来年の秋)は、独り舞台(独吟)に
しょう。
リベンジをかねて「鉢の木」にするかな?
かつて、この舞台で足が痺れて立てなくなったのだ

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