2020年2月19日水曜日

Film Noir



贋作が作られる事は本物の価値の証。
まずは、美術品とか株券
しかし、電子株券になったおかげでとんとききおよばない。
その延長からすれば、偽札作りも消えゆく職業なのです。
暗号通貨は窃取はありえても偽造はテクニカル的にあり得ないとされる。
確かに聞いたことがない。

そんな時代に、偽札つくりの香港フィルムノワールとは
消えゆく香港への挽歌かしら...


フィルムノワールとは、映画批評用語
フランス語なので誤解がありますが、フランスの犯罪映画の事ではない。
40年代以降のアメリカンのハードボイルド系映画を
意味します。

ブラッククロームなスタイリッシュな映像
虚無的なダンディズム
破滅的悲劇
運命のオンナの登場

なんかを特徴とする。
フランス版は特にフレンチノワールといいますが、
運命のオンナよりも、ホモチックなオトコの友情

まあどちらを好むかは人それぞれ
同様に各国にもあるはずだが...
倭国はかような文化的伝統がなく、唯一香港にだけ
世界に通用するスタイルで残っている。


偽札つくりの丁寧なプロセス説明は、
偽絵画つくりに似ています。 
しかし、作り手の暗い心象風景は違うはずだが、
肝心かなめの原盤つくりは、売れない画家崩れ
同じく売れない恋人の画家と頑張るのだが、彼女だけが
認められて...
あとの展開はまあ予想できますが、予想を予想外に
覆しながら、時間軸が錯綜しながら物語りは進む。

実に面白い!

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