DVDならいつでも見ることができるが、やっぱりこのクラスは映画館でみるべきだ。
40年ぶりの再会(笑)
でも、劇場公開版であって、ディレクター完全版じゃない(涙)
なんちゃら黙示録っていわれるとそれだけで壮大で恐怖感満載の終末的な世界観の登場を暗示するが、
そもそもは「黙示」とは、隠しておいたものが白日の下にさらされるという程度のことである。
口に出してはいけないこと・・・・悪女の場合は、オトコに向かって「行かないで」って涙ながらに懇願する言葉だと歌姫は言いますが
それはさておき、コッポラは戦争の狂気と愚行を政権担当者の意向に反してさらけ出そうとしてしまった。
当然不都合なエピソード満載ですからオスカーの作品賞はゲットできないが、無冠というわけにもいかないので、適当な賞をいくつか・・・
一方で、カンヌではパルムドールを「ブリキの太鼓」と分け合うことになりましたが、これはあまりに政治的な動きです。
芸術的には「ブリキの太鼓」に及びもつかない破綻だらけの永遠に編集が続きそうなプライベートフィルムである。
悲惨極まりない戦争だって、ストラーロのカメラの威力だと甘美な映像美の世界となる。
加えて、音楽の力
ワーグナーのこの音楽は、コッポラのアイデアでなく、勇壮な戦闘シーンでの必需品(笑)
ポートダゥイン爆撃のニュースに使われているのはよく知られていますが、バレンバンの落下傘降下作戦にも使われていたという記憶があります(黛敏郎さんから伺ったような)
どっちかいえば、この軍歌のほうが有名で・・・・音楽による戦争美化の極私傾向主義の権化がこれ。
しかし、トラブル続きで撮影は長引き(当然バジェットは膨れ上がる)よくぞ完成したものだと思いますし、
当初予算を三倍程度まで超過させた割には興行的には成功し、関係者が破産せずにすんだ。
ゴッドファーザーの大成功を引っさげての「地獄の黙示録」ですが、彼が本当に見たものは「映画作りの地獄絵」だったようで、
その後も映画製作を続けますが、完全に燃え尽き症候群。
いまや、やくざ稼業から足を洗い、ナパでワイナリーの経営。
コッポラブランドのワインは高級ブランドとされます。
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