2016年5月12日木曜日

天誅を加える



けち臭い話ですが(苦笑)・・・・旅費規程のお話。
公務(社用)で、内外を問わず出張なんかあれば、当然それは販売管理費の「旅費交通費」で処理される。

一定の規模以上の会社(そうでなくともマニアックな社長がいると)は予め「旅費規程」なんかを制定して
ルール通り処理するのが普通です。
そうでない会社(数的にはこっちのほうが多い)は領収書貼付による「実費精算」方式。
一長一短があるのですが、当然前者のほうがシステマティックだと思われています。
ところが、最近は、その筋から「本当に彼の地へ出張したことを証する文書」を保管しておきなさいって
このICTの時代にあるまじき要求をしてくる。
しょうがないもんで・・・・彼の地のコンビニのレシートとか、まあバカバカしい。


実のところ、余り出歩かないもんで、知りませんでしたが、
地方のホテルに宿泊すると「一泊(朝食バイキング付):8000円」なんて価格表示をしながら、
チェックアウト時に建値の領収書に加えて2000円位のクオカードがついてくる。
ホテルサイドは、8000円の売上と2000円の値引き処理をするのだろうが、
当然本来価格は6000円のはずだ。
宿泊する方は、8000円の領収書に基づいて精算請求をしながら、実は2000円相当のキックバックという
利得を得ている。

規程があれば、野宿しようが豪華スィートに泊まろうが徹夜で飲み明かしても所定の宿泊費用で対処するしかないので
クオカードなんか余計なことなんですが、なんだか風景が貧相で心が寒くなる。


公金(会社の経費)を私人の利得や享楽の対象とするような真似が横行している。
さほどの金額でもないものを・・・これを関西弁では「セコイ」という。
上に立つものが率先して(・・少なくとも事務方が本人の気持ちを忖度しってそういうことだ)コガネ漁りをするようじゃ
世も末だ。


世上「不正の三要素」なる言葉をよくリスクマネージメント屋さんが耳にする。
世の中3つあります!ってわかりやすい程度の話ですが、有り体に言えば

不正(犯罪あるいは違法行為)は、不正のやる動機と不正のできる機会(環境)という必要条件と
自己弁護の論理という十分条件が満たされた際に起きるが、動機や機会の要素はゼロに出来ない以上
最後の抑止力は、個人の持つ誠実性である。

まあ、言葉巧みに説明すればなるほどって思わないのはしゃべっている本人くらいである。
これと「ハインリッリ法則」だけを組み合わせれば、講演会講師は務まるくらい便利な道具なのです
実際のところは、だからどうなの?って(笑)


これを言っちゃうとおしまいなので、まあ言いませんが、本音は

小さな不正を大きく咎める
さすれば大きな不正は(恐怖心が先立って)起きない。

懲戒権を乱暴に行使することは労働法上の制約がありますが、
人事権は裁量の範囲が結構ありますから相当に残忍なことでもできる
瑣末な非行であたら有為な人材を獄門さらし首にするような不寛容な仕打ちはいかがなものかとは
思いますし、実際上は不公平と不満が出るぎりぎりのところで裁量性をはたらかせてきました

因みにクラッシクローマのかのカエサルですが、
巨額の借金の踏み倒しと人妻との不倫の常習犯ですが、そんなつまらんことを咎められたとは聞いていない。






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