2016年8月10日水曜日

Frames Within Frames: How Paintings Matter in Movies

https://vimeo.com/167479040https://vimeo.com/167479040


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以下は毎度の駄文。
今日のキモは、この上のリンク映像。勝手にお借りしましたが、労作に感謝
素晴らしい映像美
しかし、ウディアレン映画に登場する絵画は「架空」ではないのでしょうか・・・・?





ブラックマーケットの三大商品は

麻薬
武器
名画

と言われる。
交易の市が立つとは、それだけの需要がある証拠だが、
名の売れた絵画なんか、見せびらかしたり、これ見よがしに部屋に飾るわけにもいかず
ある意味でフェティシズムの極致。
密やかな個人美術館で、舌舐めずりしながら至福の境地に浸るのだろう。
絵画には、自ずと宮中席次があるようで

宗教画
歴史画
人物画
風景画・・・・・とかなんとか。

しかし、教会や大貴族がパトロンの時代からブルジョワジーの時代ともなれば、風俗画に人気が出る。
年中行事のような戦乱や略奪を考えれば、持って逃げられる大きさが望ましい。
ということで、印象画風が大人気。
世に言う「印象派」という用語は、モネの作品に由来するが、本来は罵語。
しかし、語感が良かったのか、逆に人気と注目を集めたらしい。

需要があっても、さて、供給は・・・・
窃盗に変わりはないが、美術品泥棒ともなれば、なんだか知的。
当然知性がないと獲物の目利きが出来ない。
もっとも、捕まえる側にも相応の知見がないと話にはならない。

デヴィッドフィンチャーの「セブン」
七つの大罪をなぞった猟奇的連続殺人事件ですが、犯行現場の抽象画を逆さまに飾るという「ミス」を犯人は犯す・・・
が、それはある種の罠だった。
モーガンフリーマンのような知的なベテラン刑事がいたから、ストーリーは巧妙に二転三転する。

さておき、絵画泥棒の定番は、贋作をすり替え、発見を遅らせるというパターン。
実話ではあまり聞かないのですが、映画の世界では当然視されています。
ストーリーの面白さ狙いということかな?
ある種のコンゲーム映画ですので、引っ掛けトリックの妙味も楽しめるというか、そっちが本命(笑)

映画「モネゲーム」では、モネの積み藁
あと「Forger」には、同じくモネの日傘をさす女

絵に描いたような(当たり前ですが・・・・)獲物の選び方。
定番のクラシック音楽しか流れない邦画みたいなもんで、知力のほどが偲ばれますが、
まあ、大衆娯楽ですからマニアックな絵画を選んでもしょうがない。


ということで、冒頭の素晴らしいリンク映像に戻るのです。


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