2016年8月17日水曜日
真実の「不都合」
八木景子さんの「ビハインドザコーブ」について、改めて。
元町の小さな映画館は、一週間程度の毎日一回のみの限定上映。
だからなのかなのにかはともかく、そこそこの入りは慶賀の至り
しかし、内容的、映像的に破壊的衝撃力に乏しく、各国の映画祭を巡業しても
蝸牛が期待するレベルの影響力はなさそうなのは残念至極。
まず、とりたてて「衝撃の事実」が語られるわけではない。
でも、知らない白人や倭人の方が大多数だから、それなりにショックかもしれない。
反捕鯨なるテーゼは、鯨絶滅危惧という理由が発端ではない。
アメリカンの公文書であきらかなように
ベトナム戦争での枯れ葉剤の散布等大規模な環境破壊戦術への批判を
かわすためのスケープゴートだという事。
ウィキペディアにも記載されている周知の事実・・・・ですが、知らない方は絶句するだろう。
別にビーフでもポークでもなんでも良かったのですが、一番都合のいい鯨を選んだだけの事。
あのオスカー受賞作品の「コーブ」では、ドキュメンタリーとしての
禁じ手の連発。
編集は許されるが、捏造(海の色を真っ赤に塗り替えた......らしい)
虚構(太地の学校給食では鯨は食べるが海豚は食べない)となれば、
それは最早ドキュメンタリー映画ではない、ナンチャラ新聞と変わらない。
彼等環境保護屋は、ヴェーガンらしい。
偏食をすれば、性格も歪むってことはさておき、
鯨のみならず全ての肉食に反対だと言う主張は、どうも疑わしい。
水銀中毒の警鐘を喚きつつも、太地町あたりの海産品定食はペロリと平らげる。
太地町あたりで、水銀中毒で亡くなった方なんて聞いた事がない。
さすがに、以前のように「賢い」から鯨やイルカは食べちゃいけないという発言は
登場しなかったが、主張として取り下げた訳ではなさそうだ。
賢さみたいなもので区別するのはナチスの優生思想と変わらない。
分かり易く例えれば、相模原の植松聖である。
かようなファシストもどきの戯言に共感すれば人格を疑われます。
根っこの部分の白人優位思想が拭えないのだろう。
彼等的には、動物の下に黄色人種がくるのだ。
セレブの寄付好きも困ったもんだ。
カネを汚く稼ぐ事を声高に非難しないが、汚い使い方は許さない。
反捕鯨を支援する事が環境保護になるとは限らないって、単細胞でもわかるとおもうが・・・
わかんなきゃ、白土三平さんの名作「赤目」を読めばいい。
食物連鎖の中の生態系を意図的に破壊すれば水産資源全体が
危機に陥る。
鯨類の食する漁獲量は海面漁労の数倍に及ぶ。
つまり、ヒトザルが口にする数倍のお魚さんをクジラさんは食べつくすのである。
再生可能な程度の捕獲すらしないと何が起きるか幼児でもわかることである。
最早放置できる状況ではない。
別に海洋哺乳類を食べなくてもって毛唐に迎合し、偽善者ぶっては未来に禍根を残す。
はりはり鍋、竜田揚げのみならず、刺身、煮付けの一切合切を諦める時代がまじかなのです。
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