ジャーナリズムによる「真実」とやらの追及は、必ずしも正義でも真実でもない(・・・かもしれない)
実のところ「真実」なんてよくわからないのですよ。
しかし、メディアの唯一絶対の使命は「不都合な事実の伝達」
カトリック教会における長年の幼児性虐待事件
いわゆる「大統領の陰謀」事件
輝かしいジャーナリズムの勝利ですが、鳥越の「淫行疑惑」なんかはどうなんでしょうか?
真相追求を司直の手にゆだねるというジャーナリズムの姿勢としてはいかがなものかって識者は言います。
報道の疑惑には報道で答えるのが王道って誰でも思うことですよ。
もっとも、疑惑報道があったから選挙に惨敗したわけでない。
さて、2004年のアメリカ大統領選挙
未曾有の大激戦であり、獲得した選挙人の数は・・・
共和党候補者 286
民主党候補者 251
その差は35人ですから、中規模の州の勝敗如何では逆転は大いにありえたのです。
フロリダ州は、疑惑外ですが、前回がとてつもなく怪しげだった。
そもそも、2000年は、ゴアが勝ったはずだ。
あの奇妙な裁判がなかりせば・・・・
ゴアが鉾を収めたって、信じがたいのですがねえ。
当時のフロリダ州知事は、ブッシュの弟だったはずです。
2004年は、共和党は、ブッシュ(子)でしたが、民主党は・・・・負けた候補者なんか誰も覚えていない(苦笑)
今の国務長官ですが、ベトナムの英雄(・・・とされますが、若干の疑問もあるようです)
かたや、危険な戦地に赴くことなく、州兵としてのうのうと過ごしたブッシュ。
ところが、州兵としてすらろくに勤務をしていなかったってことになれば「淫行」どころではない
双方とも、軍歴をめぐる疑惑の争いって、淫行に比べればまだマシですねえ。
さて、これが事実ならば大スクープなんですが、報道元のCBSは民主党派・・・・ここから話はややこしくなる。
疑惑を「証明」するメモの真偽をめぐって、ネチズンが調査分析合戦をやりだした。
ある意味で王道の対応です。
淫行疑惑の際にも同様のことがあれば、民度の高さが示せたのですが、2チャンネルレベルでしかなかった・・・・
まあ、アメリカンも大衆ベースでは同じようなものです。
結論を言えば「メモは真正ではない」ということとなり、CBSの「お手つき」がブッシュ再選の下支えとなってしまった。
実際のところはどの程度勝敗に影響したのかはわかりません。
が、重要なことは「メモが真正でないことと軍歴忌避が真実ではないこと」とは別物
オヤジの口利きで兵役逃れをやったとか、他にもいろいろあるのですよ(こっちのほうがシリアスですが)
こんな疑惑なくとも、火だるま状態でしたから、順当にいけば、ケリー候補が勝っていた。
陰謀論もささやかれますが、ちょっと手がこみ入り過ぎ。
本来は映画批評ですから、少しだけ。
ヒロインは、ケイトブランシェット。
芸歴上、最高に知的に輝き美しい。こんな素晴らしいケイトは初めて見る。
知的で美しく強いメスザルには、アルマーニが似合う。
ヒーローは、ロバートレッドフォード。
老残としか言いようがなく、人材豊富なハリウッド、役者はいくらでも・・・・
でも「大統領の陰謀」へのオマージュ。
ダスティンホフマンじゃダメだ。やっぱり、彼でないと。
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