2017年4月25日火曜日
パクリ・オマージュ・パロディ
思想や感情を創造的に表現することが著作物なのですが、ヒトザルのやることですから、全くの新機軸ってまずなく
過去の何かにインスパイヤーあるいは影響や啓示を受けたりするものだ。
実際のところ、パクリかオマージュかあるいはパロディかの境界線は難しい。
だから、著作権侵害は倫理的道徳的に問題ある行為とされるものの、刑事罰に至るケースは少ない。
判例集だと結構な著作権侵害事案が載ってますが、海賊版の作成・販売のようなウェブ系の程度の低い犯罪ばかりで
興味をそそるものはまず見当たらない。
盗作を犯罪として公判維持するに足るだけの立証(故意犯だけが処罰されます)が難しいのでしょう。
実際のところは、デザインや音楽の世界では類似性が多いのか日常茶飯事らしく結構話題にはなるが、
なんだか知らない業界の力学でうやむやに終わる・・・
JPOPSなんか「盗作の山」としか思えないし、疑惑の有名(大)シンガーソングライターっていいだせば、打てば当たるくらい(苦笑)
あの「城ヶ島の雨」だって、ショパンのプレリュードにあまりに似ている・・・
業界マスコミ以外の大メデイアが騒げばそうもいかないし、世間の耳目を集めるような事例だと大火事になる。
五輪エンブレムなんかがそうですが、騒いだ割に盗作疑惑そのものはどう決着したのか分からない。
北京五輪のテーマ曲剽窃は・・・・水面下で数億円の謝罪金(実際の名目は違うだろうが)を支払って
オトシマエをつけたというウワサ。
ちょっと悪意に満ちていますねえ・・・使用許諾契約を改めて締結したというあの国らしからぬ誠実な対応をしたということ。
しかし、文芸(小説)の世界ではあまり興奮しそうな話題がない・・・と言うかいまやその程度の立ち位置なのですよ(笑)
ゴーストライターは枚挙にいとまなしだが、
盗作ともなれば、醜聞になったケースはありますが、民事訴訟という例も聞き及ばない。
引越し便のバイトで暮らす売れない作家の卵が、アルジェ帰りの身寄りのない故人の日記を自作に仕立て上げ、
一夜にしてバイロンのように文壇の寵児になった。
そうなると「盗作」だとは口が裂けても言えないが、出版社からは、第二作の出版の矢のような催促
書ければ苦労しませんがな・・・
この辺は、華々しく登場し、第二作がいつまでも出ない(あまりにレベルが違う・・・)作家・・・が
全てそうだとは言わないが、なんか理由があるのですよ。
出版社がその辺を忖度してくれれば、因果を含めて助手と称するゴーストライターをつけてくれます。
そう言うミステリーもありましたなあ。
嘘を隠蔽するために嘘を重ね抜き差しならなくなり先は破滅の道・・・
テイストとしては、あの「太陽がいっぱい」に似たありきたりなフィルムノワールっぽいのですが、
流石に理屈の多いフランス映画らしいヒネリな結幕。
これは座布団一枚だ!
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿