I love you を和訳せよ。
伝説では、松山の旧制中学の英語教師(熊本の旧制高校とも言われます)が授業で出題し、生徒の回答のセンスのなさにあきれ返り
正解は・・・・
月が綺麗だねえ
伝説ですからエビデンスはありません。
あの浩瀚な全集にも記述がない。
事実かどうかはともかくも、うつくしさのシンボル性を月に化体したという倭人の心情の理解が大事なのです。
毎夜の満ち欠け夫々に、雅称を与え愛でるって半端ではない。
新月、繊月、三日月に始まり・・・後はよく知りません(笑)
王朝和歌の世界でも、月が主題の歌は枚挙にいとまなくも、星の歌ともなれば・・・
七夕なんかは多少出て来ますが、数は多くないし、相聞がテーマで星そのものを主題にはしない。
あえての有名どころは・・・
天あめの 海に雲の波立ち 月の船 星の林に 榜ぎ隠る見ゆ(人麻呂歌集)
これも、主役は月の船で、星の林は背景に過ぎないし、月の輝きの中では数は多くとも燦ざめく星の光なんて
貧弱にしか見えない。
実のところ「リンク映像」を使って見たくって書き出したネットエッセイ
ストーリー作りに苦労してます(笑)
月並な月の話題じゃ面白くないし、ズバリ、セーラームーンでは芸がない。
星を対比させたまではいいが、話題性に乏しい・・・というよりも星に興味が薄いもんですから知見もない。
漱石から月齢に展開させて、有名な人麻呂の歌迄は漕ぎつけたが・・・
ところで「月船」って成句がそこそこあるんですねえ。
ブティックとか、喫茶店とか、ヅカ出身の芸名とか。
そして「星林」もあるのですが、数は少ない。
某県某所の石碑に曰く
星林とは「星のあつまり」を意味している。
大空に輝くたくさんの星は、それぞれ個性的な光を放って、人々から仰ぎ見られながら、
しかも、独立せず、お互いに秩序ある統一性をなして、天体の原理に従って運行している。
・・・それぞれに優れた個性と能力を発揮して、人々の尊敬を受け、
しかも独善におちいらず、学校全体の連帯と調和を保ちつつ、
社会の秩序に従って成長していく多くの人材のあつまりであることを意味・・・
ちゃんと人麻呂の歌まで引用してますが、その解釈はかなり強引です。
まあ、言いたいことは理解します。
このロマンティックな学校の名称は、旧制女学校であった歴史にも由来するんだろう。
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