2017年4月9日日曜日

カップリング


麒麟
鳳凰
饕餮

共通点はなにか?・・・・まあ読めても書けない漢字というのはしゃれで、
正しくは「雌雄のカップリング」だということ。
カップリングの話題ならば、割れ鍋に綴じ蓋、美女と野獣でもいいが、毎度の衒学からお話は始まる(笑)

二番館のとりえは「二本立てのカップリング」の妙味。
館主のセンスが問われるが、そう都合よく作品の配給が実現するわけでもなく、結構ご苦労されているようです。




マーガレットシェパードは、ホームレスの老女
過去が訳ありですが、とある劇作家の庭先におんぼろのワゴンを止めて生活をしている
本音はメイワクなのですが、スノブな近隣住民はなにかと世話を焼くが、ありがたがる訳でもなくジコチュウで我がままで傍若無人なのです
劇作家のアランベネット(実在の作家)は、自己分裂的な悩みを抱えながらも、優しくも冷徹に彼女を観察し・・・・




ビルブライソン(実在の作家)は、名の売れた旅行作家だが、不完全燃焼燃え尽き状態で、半引退生活中。
あるとき、アパラチアトレイルに挑戦しようと思い立つが、3400キロもの山岳トレッキング。
反対する家族であるが、同行者があればと渋々了解。
仲たがいをして40年間音信普通だった幼馴染が同行することになった。


なかなか妙味あるカップリングの二本立て。
シニア映画を共通点にしているというよりも、作家人種の自己克服が共通点。
小さな波紋のようなエピソードだけで二時間ばかり引っ張るのはかなりな技量がいるのですが、
職人技で上手くまとめていました。

ささやかな体験が一冊の書籍に結集することで物語りは終わります。



ちなみにお近くの二番館のカップリングは

ジャングルブック
ドラゴン×カンフー

なんとも脈絡のない番組編成(苦笑)
客筋のまったく違う映画館で、方や「意識高い系」な観客
後者は、競艇の予想紙を握り締めたおっちゃんたち。
いつものカップリングは大衆向きばかりとはいえ、そうひどくはないので、よっぽど上映作品に困ったようです。








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