2017年4月19日水曜日

ロシア映画は何処へ行く


エイゼンシュタイン
タルコフスキー
ミハルコフ
ソクーロフ

映画史に残りそうな監督さん・・・といっても大国の割に層の薄さ(笑)
厳しくみれば、ソ連時代の上位二人。
ロシア映画のレベルはこの程度
芸術は辺境に花開き、文芸、音楽であれほどの人類遺産を作り出した民族なんですが・・・・
映画芸術のレベルは国力の質を表すという事がただしいのであれば、あの国は未だに長期低落なのです。


スクリーンに悪党としてロシア人が登場する映画は毎度のことだが
製作国がロシアなんて、最後に見たことはすでに記憶にない。
質量ともに論じるレベルではない・・・と間接的に断じるのがウィキペディアの記述。







ところがどういう風の吹き回しか、ロシア国内最大のヒット作という触れ込みで
やって来たのが、定番のエアポートパニックもの

フライトクルー

鑑賞した方々の評価は高くはないが酷評でもない。
上官に忖度しなかったが故に、軍パイロットの職を失った腕のいい主人公
なんとか民間会社の副機長にありついた。
しかし、一度あることは二度あり、ナッツ姫もどきを
袋叩きにし、クルー全員がチャーター機に左遷。
噴火で海没の危機状態の絶海の孤島の住民救出にかけつけ、
信じられないドラマが始まる。
予定調和的に全てがハッピーエンドというのは余りにご都合主義(笑)
もつれた恋、かなわぬ想い、親子の葛藤、家族の崩壊の全てが解決する・・・


ところで・・・映画「スピード」のラストシーンで、サンドラブロックがキアヌリーブスに言うのです。

非常時に結ばれた愛情や信頼は平時になれば脆弱なものよ(大胆な意訳ですが)



エアーポートパニック映画の系譜は70年の「大空港」を嚆矢に何作か製作された。
様々なプロットをつづれ織りにしたようなグランドホテル形式。
事故があると大惨事になるってスリル感が舞台装置として最適ってことでしょうが、いささか食傷気味
まさしく出遅れたパニック映画で、今時と思うのですが、ろくにハリウッド映画が公開されない辺境では
斬新に映ったのでしょう。


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