2017年11月11日土曜日

中南海なる伏魔殿



五代十国の末期、金朝の頃に離宮として造営され現在に至る。

永田町二丁目三番地
ダウニング街10番地
ペンシルニア大通り1600番地

みたいなものである。

いま何が起こっているか?
過去何が起きたか?

が皆目判らない事が共通点であり、ある時期に公式発表でない
秘史が有能なジャーナリストの手により明らかにされることも似ている。


毛沢東秘録


共産中国から蛇蝎よろしく毛嫌いされた新聞社の手になる大河歴史ドキュメンタリー。
政治局の要人から激励されたり、顎足つき(だと噂された)取材旅行からなる
小説や紀行文からは真実は見えない。
歴史の真実は敗者の側にあり、勝者にはうとましいものだ。


中国政府の新体制が決まったようです。
下馬評を含めアレヤコレヤと姦しいが、所詮は伏魔殿の中の権力闘争
なんだかんだ言っても政治的人間の集団のやる事はそれしかない!と
喝破した佳作がこれ。
手元にあるのは単行本ですが、3分冊の文庫版もあるようです。


毛沢東語録
文化大革命
紅衛兵
造反有理
上山下郷
紅色娘子軍

どれもこれも「輝かしい革命運動の一環」と褒めちぎられて
猿真似をしないとバカにされそうになった時代。
最後は革命的バレー劇ですが、今見れば抱腹絶倒(^^)


招待券を貰って足を運んだらしい著名文化人が、異口同音に絶讃するなか
石原慎太郎氏だけが罵詈雑言(今思うにあれは見識)
絶讃記事は忘れたがこれだけはまだ覚えています。

改革開放路線という事で現在に至るが、権力権威財力を一つに集中させる愚は
歴史の教えるところである。
しかし、そう言う戒めは中華の古典には....書いてませんが、
極めればあとは堕ちるだけってなのはあります。


長い歴史で冊封体制に組み込まれ顎で使われるような惨めな目に合わないように
やってきたが、正面切って敵対するような愚はおかすものではない。
この辺はフィンランドを見習おう。
まあ暫くは臥薪嘗胆だわなあ〜

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