2017年11月20日月曜日

至高の贅沢(再説)



築庭こそ至高の贅沢!
なんてテーマでエセーを書いたのが、昨年の三月頃
どうやら、この「ベルサイユの宮廷庭師」にインスパイアされたようです。

築庭(あるいはガーデニング)をモチーフとする映画はそう多くない。
知る限り英国の作品ばかりというのが実に面白い。
テーマ的にもお話の展開も月並みで予定調和なのですが、
その既視感がたまらない(^^)

庭園美學に関しては世界レベルな倭国ですが、映画美として
正面切って取り扱われた例は浅学菲才ながら知らない。
アーティストではなくアルチザンが扱う世界だと思っているのだろうか。

南禅寺別邸群と小川治兵衛(植木職人七代目)なんかモチーフにすれば、品位の高いものが出来上がりますがねえ
もっとも作り手の技量次第
相変わらず足立美術館庭園の人気が高くランキングもトップなのは慶賀の至り
しかし大塚美術館と似たところがいささか胡散臭い。

壺中天 なる言葉がある。

縮み思考と揶揄もされるが、巨大キャンパスに描かれたものだけが名画ではない。
かつて高名な英国の旅行家(だったと思うが)
西芳寺の庭を観て・・・


タージマハールの千分の一の面積で百倍の入場料!


そんな比較をするものではないがねえ・・・


あの「サルバトーレムンディ」・・・サイズは、個人の家の壁にかけれる程度の大きさ(65×45センチだとか)です。
あのお値段・・・(個人蔵だったということですから、あんだけの金銭が転がり込むのか!)
ウワサによれば、90億円でしこんだスイスの美術商がロシアの大富豪に143億円で転売
この大富豪はオンナ遊びが過ぎて三下り半を突き付けられ・・・
加えて多額の慰謝料の請求
どうやら慰謝料の支払いの一部の充当するみたい。

オークションハウスは両手で手数料をせしめるらしいが、なんと合わせて四割!
多分その辺の雑器の話だと思います。
しかし、これまた噂では今回の手数料は60億円だとか・・・
さっぴいても凄いが、慰謝料の額にはまだまだ足りないそうな(笑)


欲目が先に立つような美術品の蒐集よりも、築庭のほうが典雅ってものですねえ


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