2026年1月31日土曜日

固形降水現象

 



冬の風景として、いずれが勝れる?

事更に優劣をことあげするものではないが、雰囲気として、霰が好きだ。


AIの講釈だと、、、

いずれも雲から降る固形降水現象ながら、その状態とサイズで区別される。

その通りで間違いはないようだが、即物的で情感が著しく欠如している。果たしてAIが恋の和歌なんか作れるものか?いや、つくれるだろうが読み手のこころに染み入るかなあ?

事実AIの和歌の解釈は、アタシの理解と真逆だ


名題の和歌は、訶花和歌集収録の和泉式部の作品

ある歌人によれば「雪」ならば情趣が深くなりすぎるし「霙」だと湿度が高くなり過ぎる。「霰」のようなある意味カラッとした情景を醸し出すのが、名手の腕だと


冬の暁月ころ

今宵も待ちぼうけみたい

竹の葉を打つあられを枕に寝ちゃうかなっておもうんだけど、一人っきりだからあのリズム感で目が冴えちゃうじゃない


かの和泉式部をすっぽかすとは度胸のあるオトコだなあって微苦笑しますが、代わりは幾らでもいるんだからって、彼女はサバサバあっけらかん(AIの解釈では、悲嘆の涙だとさ)

2026年1月30日金曜日

良き字をつけよ

 



丸谷才一さんが書いておられましたが、多分に誰かの受け売りで本人の新発見かどうかは、、、


曰く、、、お騒がせな主上には「尊」のお名前!
例えば、順不同ながら

後醍醐帝 尊治

後鳥羽院 尊成

そして親の因果で、、、流罪の憂き目な

順徳帝 守成

仲恭帝 懐成 にも「仁」はなし。


天皇家伝統の「仁」は清和天皇の頃に始まる定番なのですが、どこにでもへそ曲がりはいるのです

天皇家はみんながみんな「仁」を受け継いできたわけではないのだ。

かつては避諱なる慣習があり「仁」なんぞを子供の名前につけるなんて不敬の極みと言われました。

家鋪高仁

ふつうは「やしきたかじん」、、、と呼ばれていますが当時裕福だったらしい父親が然るべき方に命名を頼んだら、、、こんな不敬なことはない!と激怒し、戸籍上は「タカヒトでなくてタカジ」になっているそうです。

2026年1月29日木曜日

三つの鑑(鏡)

 



鑑....とは、昨今は鏡の字が使われますが、原典は鑑であり、こちらの方が居住まいをただしたくなる。


漢文を横書されると、素直にアタマに入らないが....

唐書、魏徴傳


徴薨、帝後臨朝歎曰、

以銅爲鑑、可正衣冠

以古爲鑑、可知興替

以人爲鑑、可知得失

朕常寶此三鑑

内防己過 今魏徴逝 一鑑亡矣



唐帝国の太宗皇帝(李世民)とそのベストアンドブライテストとの言行録が貞観政要。
必携の帝王学書と言われるが、普通にビジネスリーダーシップのハウツウ本。
かなりお手軽だからさらにその解説版までを必要とはしないが、結構書店に出回っています。

お手軽に得られる知識は所詮はその程度。


冒頭の一文は、皇帝の首席補佐官とも言うべき魏徴が亡くなり、それを述懐した太宗の嘆き節。
ボスにかように言わしめれば部下としてこれに尽きるものはない。

平明にいうと.....ヒトザルには大切な鑑が三つある。

我が身を写す姿見
歴史の移り変わりを述する史書
言動の範たる側近や友人

朕はその大事な鑑のひとつを失ってしまった...

確かになあ
服装の乱れはこころの乱れだし、顔付きに怒りや憂いが有れば臣下や民草は不安になる。

歴史に学ばす経験にしか...とはよくある話だが、
歴史に学ばないと経験すら活かせない。

最後は言わずもがな。


皇帝(リーダー)にはさしたる才能は要らない。

ただ佞臣を遠ざけて耳の痛いことしか言わないヒトザルを周囲に集める事

あとは後継者の目利きかな。

2026年1月28日水曜日

オスカーレース2025

 



とりあえず作品賞を中心に、、、、

最大枠の10本が選ばれましたが、期待の向きに虚しく邦画は全滅。冷静に見れば当然かも


ノミネート作品のうち、四本しか観てません。

正確には観る機会を与えられなかったが、毎年のことだから腹も立たないし、まだマシな方。


観た中では、、、


F1

ワンバトルアフターなんとか


は、極私的なシーズンベストテンにランクインしています。

フランケンシュタインは、悪くないがホラー系はお好みではないし、罪人たちは、、、居眠りもせずに観たから、でも特異な作風だし、再現すれば評価かわるかもしれない。



邦画興行界絶賛の


国宝

鬼滅の刃、、、


いずれもハリウッド映画感からは評価されなかった。

国宝の主題は「芸道」だろう、、、でも、あれは芸道映画じゃない。

鬼滅の刃は、、、アニメでしか表現出来ない世界だが、アニメでなくても表現できる世界こそが高く評価できます。

シネコンはアニメ作品が席巻してますが、漫画原作ばかりで私の目からすればかなり危うい。

あの「この世界の片隅」のような作品ならば、見解を改めますが、、、




2026年1月27日火曜日

サラエボの花はどこ?

 




声高に拳を振りかざすだけが「意思表示」でない。
日本のスポーツメディアだと、絶対に口にしない事を殊更に書いてみよう。

別に今回のミラノコルチナの参加選手がなんらかのアクションをしろと教唆しているのではないし、そんじょそこらのアスリートがやろうものなら笑止か売名

五輪のフィギアで金メダルを三回取る事は偉業だし二回でも大変な事
この二連覇の女王が、カタリーナビット
オリンピックでは、サラエボとカルガリーで金メダルを勝ち取り.....ヨーロッパ選手権では、勝っていない年の方が少ない。
しかし、彼女の最高のパフォーマンスは、突如出場したその六年後のリレハンメルのフリーの演技


この年の女子フィギアの三人のメダリストっていったい誰だい?
覚えているのは、ケリーマリガンとトーニャハーディングの痴話喧嘩みたいな確執くらいで、のちに映画素材にもなった。

カタリーナビットはメダルはおろか入賞にも届かなかったが、そんな事はどうでもいい。
初めてのオリンピックのサラエボが、戦火で蹂躙されたにも関わらず国際社会は無力。なかんづくIOCなんか興味すら持たない。
彼女一人が、銀盤の上でかの反戦歌に乗せて世界にアッピールしたのです。

だっから、、、声を大して、サイレントマイノリティは、記録より記憶!!


2026年1月26日月曜日

小屋(5)

 


大阪市西区に「九条」という場所がある。

一条から八条までがなくて、唐突に、、、(^^)

浪速のオッサンが、飛田や九条と口に言えば、、、まあ好きもの。


アタシも九条には脚繁くお邪魔しましたが、かなりシュールな小屋が目当てで、オッサン達と一緒にされるのは不本意だ


シネヌーヴォ九条


スクリーンが二つあり、あわせても百席に満たないが、映画愛の熱量は座席数とは無関係。

マニアックやカルトを超克したようなラインナップです。


アルジェの戦いの再映はここで観た

チリの戦いは睡魔と闘いながらの三時間

黒木和雄回顧展は、、、後年の左派系映画人が絶賛する作品は全てシカトし

祭りの準備

日本の悪霊

龍馬暗殺、、、、は、まじろぎもせず



この「彼女」は、清純と知性を売り物に「お嫁さんにしたい云々」とまで言われましたが、祭りの準備に出演した時は、結構キワドク(再見した際に景子さんだとやっと気づいた次第)



まあグラビアでブレイクした訳じゃないから、どうでもいいことです(^^)




2026年1月25日日曜日

パリの「桜田門」

 


オルフェーブル36(オルフェーブル河岸36番地)とは我々の馴染みでいうと桜田門、、、つまりパリ警視庁のこと

実際にお邪魔した事はありませんが、シテ島の真ん中にあるようです。

この無機的としか言い様のない映画タイトルですが、フランス映画にはままあるのです。センスある日本の映画人の手にかかれば(これもまたままあるのです)


あるいは裏切りという名の犬


パリ警察を舞台にする三部作の第一作目ですが、これが大評判になり三作まで製作された。二作目以降の評価は知らないし観てもいませんが、日本公開タイトルだけは、、、二番煎じ、三番煎じなんですよ。

やがて復讐という名の雨
いずれ絶望という名の闇

すこし笑えます(^^)

第一作は実に素晴らしいフレンチフィルムノワール、、、だとアタシは思います。


フィルムノワールって元来はフランスの映画評論家によるアメリカンの犯罪映画のあるジャンルの名称ですが、逆輸入の形でフランス映画にも形容されるようになった。
自由恋愛がお国柄ですが、オンナっけはあまりなくて、ホモチックな男の友情と裏切りや葛藤なりがムンムン。

この映画もそのセオリー通りですが、ギリシア悲劇的な古き良き時代の任侠映画を彷彿とさせます。

あまり話題にならなかったのは、まことにお気の毒。

けだし、記録には残らないが、記憶に残る無冠の名作。



2026年1月23日金曜日

満場一致

 



ユダヤ人と日本人(多分、山本七平さんの自作)のなかに「満場一致は無効決議」という本当にユダヤの慣習かどうか疑わしい記述があります。

一般的に「満場一致の誤謬」と言われるもので、委細はウィキなんかにアレコレ書いてますから再説はしないが、感覚的に「満場一致は胡散臭い」のですよ。


イチローさんの野球の殿堂入りが満票で無かったことに物議が、、、アメリカでの論調を正確には知らないが、同調圧力が激しく身贔屓もある日本国内では反対の一票を蛇蝎のように、、、でもアタシは異議を唱えるつもりはない。


このテーゼの意味をツラツラ考えるに、、、、
アメリカンの出来の良い陪審員裁判映画を思い出します。

全員がギルティの心象を持つが、あえて無罪を主張する陪審員がいる、、、、つまり決め打ちせずに先ずは議論すべきだ。新しい視点がみえてくるかも知れないし、成熟したデモクラシーとはそういうもの。


今回の事例に照らしても、満場一致でなかったが故に議論が巻き起こり、イチローさんの評価を更に高らしめることになったという事かな。


歴史的な傑作である「12人の怒れる男」も、そのリブート版ともいうべき「陪審員二番」も、状況的にはギルティと思われる被告の冤罪を晴らしていく。

しかし、リブート版はいささかオチが惨い(トリモナカズバウタレマイニ)

2026年1月22日木曜日

春を告げる雪

 


でも、、、こんな風に考えましょうか?


雲の向こうから降り頻るのは、白雪じゃなくて春告げる花の気配なんだ。

少しは寒さ凌ぎになったかしら?

痩せ我慢も大事です


作者は醍醐帝に仕えた下級貴族

清少納言の祖父とも曽祖父とも言われるが、歌才のDNAの継承からすれば、曽祖父の可能性が高い