2016年9月29日木曜日

「WAVE」が二度、三度


The wave





現実逃避願望は程度に差こそあれヒトザルの性癖。
しかし、顔を背け、眼を閉じても、忌まわしい歴史や体験が消えて無くなるものでもなく
口を閉ざせば再び巡りこないという事ではない。
勇気を奮って、対峙することが肝要であり、特段蝸牛庵如きに言われなくとも、マキャベリ先生曰く

天国に行きたければ地獄を思え
平和を希求するなら軍事・戦争を学べ


斯様な警句が未だに斟酌されるという事は、世の中そういう風にはなっていないと言う事だ。
人気グループの名曲が演奏される事もなく、そういうシーンが有るだけで上映自粛・・・
所詮大衆娯楽ですから、他人様のご不幸をモチーフとしてメシ食うことの後ろめたさって判らんでもないがねえ。


珍しくも2015制作のノルウェー映画ですが、シンデレラ映画です!
本国では大ヒット
オスカーの外国語映画賞部門出品作
監督と主演男優はハリウッドに招聘
倭国ではひっそりと翌年「津波シーンが含まれます」の注意書き付きで上映。
場末の二番館で、只今公開中(これが最後で、あとはプライム次第)

ノルウェーのフィヨルドは世界遺産でもある絶景スポットですが、百年に複数回程度の大崩落がある。
事が起きれば高さ数十メートルの大津波。
岸壁監視センターが四六時中観察中であるが、実際のところ崩落の可能性だけでは警報は出しにくい。
崩落が始まれば、10分以内に海抜80メートル地点まで避難しないと命の保証はない。
フィヨルド見物観光船だと・・・・逃げるに逃げられない。

これが実に素晴らしい映画なのですよ。
ホテルの関係者の避難バスはタイムオーバーで乗客乗員とも全員死亡・・・と思われます。
逃げ遅れた家族はホテルの地下(当然水面下)のシェルターに逃げ込み、ナンダカンダとあったのですが
なんとか助かると言うアイロニー
数多いTUNAMI映画の中で最優良の部類に入る。


紛らわしい事にもう一つの・・・the wave
2008年のドイツ映画。
実話を基にしていますが、それはアメリカでの出来事。

放縦な校風のハイスクール
規律、秩序、統制とは無縁の世界ですが、ある教師が社会体験型実験学習を始める。
生徒たちは、最初は馬鹿馬鹿しく・・・しかし段々にハマっていく。
因みに学習の秘めたるテーマは「健全な民主主義が恐怖の独裁制を生む」みたいなかな?

日本中の映画館を探しても上映館はありません。
TSUTAYAのレンタルは知りません。
しかし、プライムにはあるんですよ(笑)


蝸牛庵の駄文で見た気になるよりも、PCでしっかり鑑賞しましょうね。



2016年9月27日火曜日

彼(女)はポチなのか?


半世紀近く異業種、異部門をあちこちと遍歴すれば、雑多な要素技術を習得できるものだ。
レベル的に大層でもないが、燕雀がいなければ蝙蝠だって「空が飛べる」と尊敬される(笑)
その中でも多少腕に自信アリが「ゴーストライター」

ブログやメール配信が主流になっても、著者なんのタレベエなる単行本が、書店に平置きにされる様を
夢想する向きは多い。
文才があればベストセラーになるわけではないが、知名度があっても才がなければ論外。
神はきっと経済が判ったに違いないから二物を与えなかった。

書店にはどれだけのゴーストライター本が並んでいるのか?
自伝のたぐいは、まずもって程度問題は別にゴーストライターの手になる。


退任した元英国首相は、アメリカの辺鄙な孤島で、スタッフの協力を得ながら
自伝執筆に余念がない。
欧米と倭国では回顧録の有無という政治文化差異がある。
理由は知らない。
明治の頃の名臣には風雪に耐えうるだけの著作があるが、最近はちっとも。
まあ、回顧録を読んでみたいとおもうような退役政治家がいませんからなあ。

さて元首相の自伝ですが、メインライターの不慮の事故やら、在任中の政治スキャンダルの勃発なんかで遅々として
進まず、新しいライターを雇い入れた。
腕のいいライターはもろ刃の剣。
ライターは隠しておかねばならない事実まで暴きたててしまった。

ポリティカルスリラーの常ですが、疑惑のキーマンである元首相は、暗殺され、生前中の栄誉が増幅して称えられ本当の真実は闇の中。
折良く発売された回顧録は大ベストセラー!で関係者はウハウハ。
予定調和的に物語はおわるのですが、当然ながらライターも交通事故に遭遇します。
この辺は、ヤバイ奴のゴーストライターは危険だという教訓です。

劇場で見た際にはさしたる印象もなかったのですが、プライムで見ると
結構見せるのです。

ポランスキーの作品には四角形が歪んでいるようなちょっとした不安心理をかきたてる細工があり、
これが実に効果的。
ライターは、ユアンマクレガーが演じますが、何処となく頼りなさげで......だから
採用されたんだなあってエンドマークで得心。
さて、元首相がピアーズブロスナン。

雰囲気や内容的にブレアのイメージ、あのブッシュのプードルちゃんです。
彼が学生時代にCIAにリクルートされたという事実は確認されておらず、
スリーパーだったというのはコンスピラシーに過ぎない。
しかし、インテリジェンスがオックスブリッジやアイビーリーグの優等生をリクルートするのは
常識だし、ヒトザルとはそもそも可能なことを空想するのだ。

超優秀でないとなれない職業がスパイとか工作員
逆から見れば売国奴ですが、そんな罵詈雑言にめげていては務まらない。
最近は一部のネトウヨが、責任野党の新代表を根拠もなく
スパイ呼ばわりしてますが、自頭の悪さの公言としか思えない。
理由は先に書いた通り、超優秀でないと務まりませんから、あの知力じゃ無理だし、
仮にそうだとしても役立たず。
ブレアほどなら......あってもおかしくはないが(笑)
因みに、孫子用間編によれば・・・・スパイのテクニック編ですが、5種類あるとされ、
その中に、反間なるものがある。
敵のスパイを利用する方法らしいが、まさに、ルカレの世界だ。



2016年9月26日月曜日

最近の恋文事情



原作のタイトルが「コレスポンデンス」
ここから、一般的にロマンティックな職業だとかコミュニケーションツールを予測するのは難しい。
単純に言えば「通信文」・・・それも商業用通信文を意味しますから、ロマンティックとはいいがたい。
それに、蝸牛庵なんかだと数理解析技法をイメージしてしまう・・・ありていに言えば「多変量解析」の一種。
こう書けばアカデミックですが、超単純化すれば「雨が降れば傘が売れる」って解を導き出す手法程度なのです(苦笑)
もっとも技術者の名誉のために言えば、実際はもっと多数の因子を複雑に解析をします。


さて「ある天文学者の恋文」が倭国公開時のタイトル
なんともねえ・・・「ある」なんて世界的な天文学者に対して失礼な表現だ。
さらに「恋文」って・・・ビデオレターや電子メールに恋の情感が伝わるのでしょうか?(もらったことないからわかりません)
王朝文化になぞらえば

文のかたち(普通恋文は結び文形式)
中身にふさわしい文を結んだ草木とか一枝
同様に紙の質や色合い
炊き染めた匂い

なんかって凝りに凝ったものであるが・・・現在のITツールにそこまでは期待できない。

送り手がいれば受け手がいる。
天文学者の講義の聴講生(博士課程)のようであり、親子ほども年が違う。
早い話が、教師と生徒の不倫ドラマ。
これを

ジェレミーアイアンズ(英国系の名優)
オリガキュリレンコ(ボンドガールあがり)

を演じるのですが、どうみても単なる不倫相手ならともかく博士号を取ろうとする天文学の学徒には見えない。


名監督の作品としては必ずしも上出来とはいいがたい。
お話の展開も、不治の病で天文学者が急死し悲嘆にくれるオリガのところにそれ以降も電子メールやビデオレターが届くって
不思議な(IT技術的には不思議でも何でもない)展開で、封印されていた過去が紐解かれていく。
死者からのMSGというしつらえは、相当に古い手口である。
しかし、天文学という学問からの視座だといささか様相がかわる。

秋の夜空にきらめくなんちゃ座
しかし、我々はいったい「いつの輝き」を見ているだ?
何光年も彼方の銀座系のどこか・・・・


つまり、二人の時間軸において「同じポジショニング」ではありえないという寓意を、たまたま天文学というフィールドの中で設定したってところがこの映画のキモ

フェルメールに「天文学者」というタイトルの作品がある。
多少数奇な運命で、ロスチャイルド(フランス)の所有物でしたが、ナチスに簒奪され、
その後返還はされたが相続税支払の際に物納となり(かの一族の財力やら考えると考え難いが・・)、
いまはルーブルにあるはずです。
あの絵画のモチーフをうまくあしらってくれれば、前作(鑑定士と顔のない依頼人)以上になったのに惜しいことです。
初日初回のオープニング。
一番小さいスクリーンですが、入りは六割くらい(尻上がりに動員が増えそうな映画でもなく興行的には苦しい)


2016年9月25日日曜日

テロワールキャンパス編



内田樹さんが何故にかの阪神間随一(関西人のこういう書き方は一般的には「日本一」の謙譲表現である)の超名門お嬢様女子学園の先生を
されていたのか知らないが、ちょい面白い裏話を書いている。

国庫補助削減、少子化、学校数の増大、家庭の教育予算の逼迫と教育機関の財政事情は悪化の一途であり、
特に女子専門校はさらに苦しい。
共学校に転じた女子大もあまたある。
寄付金もままならず、財テク運用するほどの基金も才覚もない。
万策尽き果て・・・・なんとか総研なるコンサルティング会社に「提言」をまとめるべく、支払った調査研究費がなんと20百万円。

高いとも安いともいいかねるが、つまるところ「内容次第」
教授会でその提案内容が披露されたが・・・・怒号罵声のあらし(苦笑)
曲がりなりにも教育者の肩書きを持つ以上、事のよしあしや是非くらいは判断できる。
まあ、そんなお馬鹿なコンサルティング会社に委託すること自体が世間知らずだと思うですが・・・
普通は、複数のコンサルティング会社に調査要件なりを提示し、一番まともそうな「提言」が出来そうな相手を見極めるのだが
そういう手順を踏んだのかどうかは定かではない。

提案の委細は定かではないが、
簡単に言えば、高級住宅地に再開発可能な現在のキャンパスを売却し、
三田か福知山か土地の安いところに全面移転し(東京で言えば、千葉か埼玉のはずれという感じ)・・・云々という土地含み益を当てにした再建策。


ちょっとでも事情を知るものは、学園創設時は神戸市内の山手当たりにキャンパスがあり、
その後、阪神間の某市内の小高くなだらかな山というか丘陵全体を買い取り移転し、スパニッシュミッションスタイルというべき「ヴォーリス建築」で
統一された典雅優美なキャンパス。
阪神モダニズムの芳華を今に伝えるものであり、そこにあるからこその美的価値。
まったく同じものができたとしても、人里はなれた猫バスも通らないような山奥では、全ての価値が毀損する。
そんなことも理解できないようなコンサルタントが世の中に存在すること自体が驚異としか言いようがない。
内田先生によれば、そのことを異口同音に力説しても、まったく理解できなかったらしい。
きっと、野暮と化け物しか住まない箱根の向こうが産地なんだ。


学風なり校風は、建物と教師がいれば出来るってモンでもなかろう。
京大学派の功績の多くは、百万遍の裏辺りの居酒屋の安酒のおかげとも言うし、
東京教育大だって、つくばに移転となった際に大騒動を起こしたではないか(これは先生たちがバイトに困るってことらしいが・・)
八王子の山すそや辺鄙な本庄で・・・白雲なびく駿河台とか都の西北なんちゃらの杜って歌っても、白けるだけだろう。
だから本部は死んでも動かさない。

テロワールとは、ワインや珈琲、お茶の生育だけに使われるものではない。
ちなみに、祖母の仕立てた一品ものの洋服のお直しだけをやる洋装店の南一江(「繕い断つ」のヒロイン)はここの卒業生だし、
かつては、ここの女学生のためだけの通学専用車両があったらしい(女性専用車両の歴史はここに始まるのです)
もっとも「なにわのエリカ様」もここのご出身らしいが、彼女って下からじゃないから・・・・(笑)




2016年9月23日金曜日

別の楽しみ方




プライムで007シリーズの見比べをやる前に、どうしてもこっちの方を優先してしまう(笑)
つい先日からプライムのラインナップになったのですよ。

仁義なき戦い全五部作

マニアックと自称するファンは「秀逸な広島弁の台詞」を言挙げしますが、これはもう食傷気味。
ある意味でモデル映画ですから、実在の人物に比定するって楽しみ方があるが、政財界モデル映画ならいざ知らず所詮893ばかり
ということで、殺されてもシバかれてもゾンビのように役柄を変えて登場する役者のスタイルなんかに着目しよう。


この映画は、広島・呉のヤクザ集団の興亡史をモデルとする覇権闘争劇である。
当事者の手記を素地に笠原和夫さん畢生の脚本。
仁侠とかなんとか綺麗事を払拭した実録編で、単なる地域紛争に止まらず対立する全国組織が絡み合い・・・・
まあ、国際政治・外交もよう似たもんだって半世紀前に喝破したわけである。


当時の東映ですので、男優陣には事欠かないが、群像劇だし、プレーヤーはどんどん殺されてゆくか網走送り。
さすがに連作ともなれば、役者の使い回しって事になる。
実のところ、最初から最後まで全うした役柄もあるわけで・・・・

主役の菅原文太。
一応道理をわきまえた役柄という事になっているが、綺麗事で生き残れるわけは無い。

山村組組長夫妻である金子信雄と木村俊恵
似た者夫婦でボケとツッコミ。腹黒さにかけては天下一品で、小賢しい謀略で生き残りを図る

ヤクザ社会の長老である内田朝雄。
何が権力だか権威の源泉かわかりませんが、全員が一目おく不思議な存在です。
不謹慎に例えれば・・・・ローマ法王でしょうか?

あと、田中邦衛が、山村組長の腰巾着みたいにウロチョロし、天寿全うしそうでしたが、最後の最後に文太さんの舎弟に射殺されました。

要はたった四人だけが生き残った。
後は中途参入の途中退場。
役柄を変えて二度三度と登場したり、役柄の都合上配役が変わったり・・・・

松方弘樹:三回登場し、三度とも惨殺されます
北大路欣也:二回登場しますが、二回目はいい役。まあ、モデルがアレですから、悪くは出来ない。
梅宮辰夫:二回登場ですが、コメントは避けよう。

千葉真一と宍戸錠で、若い頃と初老期を演じ分けしていますが、どっちも狂犬みたいで(笑)


しかし、一番よく毎回登場は、ピラニア軍団と言われた、大部屋役者達。
五回もチャンスがあれば、川谷拓三のようにチョット意味ありげな脇役が回ってきたりもしますが、まったくのちょい役だけなのが

福本清三さん

そう、トムクルーズのラストサムライにも登場した「斬られ、殺され専門役者」
一隅を照らすって、彼のためのような言葉であり、義務教育の副読本に自作のエッセイが取り上げられた役者って
彼くらいでしょう。
今回は、彼の登場シーンを確認するために五部作を見たようなものです。






2016年9月22日木曜日

僕はガチガチの保守なんです。


寒村からはるばると街中のコンサートホールに足を運んだのは、浮世の義理。
後期ロマン派のツインピークスのシンフォニーなんかは、敬して遠ざける。
管楽器と打楽器がやたらと不協和音で自己主張しますからなあ。
加えて、マーラーじゃなくて、ブルックナーの九番
第四楽章を欠く未完成版の割に長尺。
かなり過酷です。
しかし、完成していればさらに長くて演奏の機会がなくなったかもしれない(笑)


音楽は、ピアノか弦楽器のオールドテスタメントに如くは無いが自論だし、信念。
均整のとれた端正なスタイルがやはり至高である。
しかし、コンサートにはいろんな楽しみ方がある。
佐渡裕さんが率いるPACオーケストラは、演奏家が多士済済。
メンバーリストをみるに、なんと11か国から。
東洋人がユーロの音楽現場に武者修行は当たり前だが、若い演奏家にとって
倭国でのキャリアって将来役に立つのかねえ?
名が売れれば出稼ぎの魅力はありげだが.........

とかなんとか、演奏を聴きながら右脳はお馬鹿な事を考えて、
そのうちパトロンになってもいいなあってさもしいシタゴコロ交じりに、
オペラグラスで「品定め」を始めるのですが、メンバー表が実に面白い事に気付いた。

大和撫子と思しき演奏家が、35名。
結構ダイバーシティなのですが、これは音楽監督が単に若い女性がお好きなだけかも知れない。
その35名の名前なんですが、24名が、◯子では無い。
つまり、三割内外が、昔ながらの「なんとか子」ちゃんなのです。
実にオールドなのです。
最近の赤ちゃん名前ランキングには、全く登場しない古風系が蔓延ります。
しかし、彼女達は三十路前後。
今ほどでもなかったと思うだろうが、
実際に八十年代後半の年次別赤ちゃん名前ランキングの
トップテンには先ず登場しません。


科学的根拠はともかくも、言霊思想なるものがある。
美しい字を付ければ、キラネかどうかは別に、良き人生が
おくれると思い願うのが親の情。
我が子を音楽家にしたいのならば、ネーミングは◯子に如かず。


十歳で神童と言われた美形のキーボード奏者が、いまや只の主婦でしかないのは
命名を間違えたのが主因だったのです!
次が生まれ、仮に雌ならば絶対に名前はこれですよって進言しよう。


2016年9月21日水曜日

TOKYO2020の成功のために


リオ大会が終わりました。
パラリンピックまで終わってはじめて「終了」ですから、勘違いされるとアスリートに失礼というものです。

オピニオン型SNSも玉石混交で、最近はとみに石が多くなった(笑)
オリンピック・パラリンピック関連で言えば、
まず「玉」は、オリンピックの前にパラリンピックを開催すべきという意見。
これには激しく同意します。
次に「石」は、浜の真砂ほどもありますが、コメントしようと思ったのはコレ!


メダリストにIOCから賞金を出そう!


実に面白い。
オリンピック憲章からアマ規定が消えて久しく、オリンピックは基本的にはプロの競技会。
よって賞金がでるのが当たり前といえば当たり前。
賞金が出る事でトッププロの参加が促進され、世界最高峰の競技会が担保されるとかなんとか......

確かに、アマは名誉のため、プロはカネのため と言われますが、其れは一面でしかない。
アメリカンズカップやライダーカップのように、名誉の為にトッププロが手弁当で駆けつける競技会もある。
国の名誉と威信をかけて死力を尽くすわけだから、金銭的な面倒は国家が考えれば良い事。
倭国はあまり手厚くないからせめて税制面で優遇してあげればって事は以前にも論じた。


実のところ、IOCが賞金を出すとなれば実務的に様々難しい問題がある。
有り体に言えば、賞金の金額水準と競技或いは種目毎の金額差異の適否。

世界最高峰の競技会を目指すのであれば、金メダル賞金も既存のメジャー大会水準でないと理屈に合わない。
仮にその金額を百万ドル(ウインブルドンだと200万ポンド、マスターズゴルフで180万ドルですから・・・)とすれば、
いっちゃなんですが、種目によるブランド価値の差は歴然とある。
スプリント競技に百万ドルはそんなものかって思うが、テコンドー等だと目をむく。
個人競技はまだしも団体戦だと、アスリート一人ひとりにとっては不公平かもなあ・・・とかなんとか
かといって、競技単位で賞金格差を設ければ、これは格差のつけ方で紛糾しますし、公式に種目格差を認めることになり、
オリンピックムーブメント上も好ましくない。

どうしてもというのであれば、スポンサー付の冠大会にして、賞金はスポンサーに出させればいい(笑)
しかし、これも放映権とその放映のスポンサーとの兼ね合いで上手くいくとは思えない。


そんなこんなカネのまつわる話の利害調整は大変なのです。
そんなことよりも、

ドーピング
スポーツ利権
アスリートの国籍問題
中東の笛

とか難題山積なんだから、こっちの優先度のほうが高い。



2016年9月20日火曜日

改めてグローバリズムを支援しようよ





国民と国土を統治できるシステムを継続的に堅持出来る体制を近代国家というが、長いヒトザルの歴史からすれば
新参者の仕掛けに過ぎない。
重国籍がどうしたこうしたと姦しいが、殊更に騒ぎ立てるほど本質的な事でもなく、規範に対する故意か過失は知らないが
違背の事実があっただけであり、それよりも、御当人が知性と誠実性の欠如を露呈させたことの方が重大である。

多少大袈裟に言えば・・・・

ヒトザルは論理も情緒も多岐多様であり、対等に付き合うには理性しかない。
論理的に客観的に説得し理解させ合意形成にもっていくのが在るべき社会のありようである。
目配せや阿吽の呼吸なんかに依存する余地はなく、本質的重要性は「理性と論理」・・と考えることを当然とする民族がラテン系

さすがに「カトリックの長女」と言われるだけのことはあるし、論理と理性を突き詰めれば、進化論なるものを
超克し、文化人類学だって生み出す。
しかし、この理屈って、神学の基層である論理学と修辞学そのものであり、長い歴史からすれば単なる背番号よりも
血脈や宗教の軛といったものの方がはるかに重い。


ロワール地方の名家の美しい四人姉妹の物語。
フランス版若草物語もどきですが、本家のような南北戦争を背景とするローカリズムなおとぎ話ではない。
グローバリズムを背景にすればこんな寓話になる。

長女:夫はユダヤ人の弁護士で、どうも専業主婦みたい
次女:夫はアラブ人の起業家で、本人は歯科医
三女:ムンク風の絵を描く画家で、夫はファンド運営風な中国人

すべからくフランス国籍を有し、ラマルセイエーズにも敬意をはらういわゆるフランス人であるが、
夫々の宗教的戒律と民族のアイデンティティーは・・・譲れない。

残った最後の四女だけはカトリック教会での挙式をって両親は願うのですが・・・
婚約した相手は幸いにもカトリックであったが、コートジボワール出身のアフリカンの役者
父親は軍人上がりで大のフランス嫌い。

無事に挙式にこぎつけられるか・・・・って、ちょっと基礎知識を必要とはしますが、
それさえあれば抱腹絶倒な喜劇として楽しむことができます。
フランス国内では、2013年の大ヒット作でしたが、少し時期が遅れれば、ブラックジョークにしかならなかったでしょう
ユーログローバリズムという蝋燭の燃え尽きる前の最後の輝きのような作品です。
多民族国家らしいしつらえという見方も出来ますし、
うがって裏読みすれば、戸板一枚で支えるEU支援映画って・・・・(笑)

グローバリズムという考え方が間違っているわけではなかろうが、正しい考え方や制度・システムだって、
維持管理運営するのが、不完全でバグだらけのヒトザル。
大抵のことは上手くいかない。
本質的重要性である理性と論理だって、都合が悪くなれば、恫喝と暴力に何時でも置き換わる。

比較的上手くいくとすれば、その程度のヒトザルでも使いこなせるように設計されたものだけ。
だっから、世界市民って概念・・・無国籍人を世界は認めないし、重国籍も馬鹿が使いこなすには課題が多すぎる。
国境のハードルを低くする実験にも失敗したし、世界通貨もどうなることやら・・・




この映画のオリジナルタイトルは以下。
フランス語以外の語学には堪能なもんで・・・意味不明なんです(笑)


QU'EST-CE QU'ON A FAIT AU BON DIEU?

2016年9月19日月曜日

誰が決めたのか?


今更「カナ文字入力」には戻れない。
というか・・そもそもが、ピアノのお稽古目的でケメ子様のオリベッティのハンマーロックタイプライターを十本指で打つことから始まったのだ。
ブラインドタッチを覚えるとかもあるが、十本の指の力が均等になるように鍛えるのが主目的。
タイピングをした用紙を裏返し・・・・タイプに濃淡がなければ「合格」なのです。

そうはいっても、アルファベットの配列の奇天烈さには定評があり、早く打つにはあれほど不向きもない。
カナ文字入力だって同様であり、知恵袋的に言えば「最初は使いやすい配列だったがその後改悪された」らしい。
まあ、慣れみたいなものだから、今どきのこと一挙に刷新しても苦しゅうないが、不思議とそういう冒険は誰もしない。
やはり「アオシス」の天文学的失敗のトラウマか(苦笑)
その気になれば、カスタムメイドで自分仕様のキーボードを作ることは難事業でもない。
ちなみに、英語用と独語用ではタイプライターの配列が違うらしい。
ミステリーの謎解きのモチーフなので、真偽は知らない。
しかし、ウムラウトなんてどう英語版タイプライターならどうタイピングするのかねえ?


大昔のこと、めったに授業にでてこない同級生が・・・

今日の独逸語のテストでやたらと出てきた ueber って単語 あれなんだい?

いまでは隆々と弁護士やってますから、ウムラウト表記ルールなんて知らなくとも関係はないといえばない(笑)

世間的には

五十音配列
アルファベット順配列

なんかもはびこっていますから、どれか一つになるのはまだまだ先の世界なんでしょう。



そういうことはさておいても「テンキーの配列」くらいはなんとかならないのか?
普通は・・・

789
456
123

とならぶはずだ。
しかし、ここまではいいとしても、「0」のポジションが、

左下
左中央

と2パターンある。
加えて加減乗除記号とかの位置が違うし、iPhone6S+のパスコード入力パネルは全く違う。
が、宅電やTVリモコンもこの配列だ。
標準規格である種の理屈でそういう風に決まっていることなんだろうから、とやかくは言わないが、
最近のATMは、テンキーを乱数化する機能まであるんですねえ。
そこまでナーバスになる方って、よっぽどの大金を金融機関にあずけておられるんだ・・・