2014年11月24日月曜日
エコパネルの虚妄
またぞろ、吊り橋を渡り、峠を超えて、お出入りのムラの家電屋さんがやってきた。
なにかと便利使いなもんで、割高を承知で白物家電を買っている。
PCやLAN環境は自前でいいのだが・・・
やってきたのは、またぞろの「太陽光発電設備の設置勧誘」
南向きの200㎡程度の屋根を有する貸し車庫があるのですが・・・
設置するならば、事業用なんですが、どうも食指が進まない。
思うにどこかに売り込んだが、断られた嵌め込みのようだ(苦笑)
バカ宰相が置き土産のFITは三年にして制度的に破綻しつつある。
三年前だって、先行するドイツではすでに矛盾と混迷状態だったのに、
本当に経験にも歴史にも学べない。
42円なんて法外なお値段は下がる一方だし、あちこちの電力会社で新規受付は保留となった。
かといって、発電システムが劇的に改善されたとも聞いていない。
未だに設備コストは西洋よりも相当割高と聞いている。
そもそも、車庫仕様な軽便建物に太陽光パネルを敷き詰めれば荷重で柱は早晩持たなくなる。
途中で崩れる危険があり、補強工事までやれば、採算性は一気に悪化する。
今は設置予定場所の南側は燦々と太陽が降り注ぐが、
早晩レオパレスみたいな安アパートが立ち、日照権問題が生じるかも・・
投資採算資料は、エクセルとPPTを駆使した手作りの労作(苦笑)
20年間の投資期間であるが・・・太陽光パネルのライフ保証は20年間
本当に20年もつかどうかわからないが、30%以上の劣化については保証するらしい。
しかし、よく見れば、投資採算資料上の毎年の発電量は毎年カタログ値のまま
IRRを保守的に計算するのであればカタログ発電量の七掛でやらないと・・・
設置工事の欠陥や瑕疵も15年間保証ということは、経年劣化や自然損耗は保証外
保証契約をよく読まないとなんとか言えないが、なによりも保証元が20年後に隆々と
している保証がない。
誰かが連帯保証してくる・・・はずはないねえ。
加えて、なんだかんだとメンテナンス費用がかかりそうだが・・・この程度ですむのかねえ?
先の見えない20年間をロークテク技術に委ねる気には到底なれない。
出力が安定する廉価な(補助金に依存しない)再生可能エネルギー
高度に安全な原発
CO2排出量を低減させた化石燃料発電
解の見えない多元方程式である。
日本で必要とされる総発電量は約1兆KWH
文化的な生活水準を落とす気もないくせにないものねだりをしても始まらない・・・
日本の最先端の製造技術は、高品質な電力に依存する。
不安定な発電や送電は、技術の命取り。
かと言って・・・スマートグリッドの目処は・・・よくわからない。
因みに、環境先進国とされるドイツですら、現実路線に舵を切った。
天然ガスの調達に支障の出ない範囲でしかプーチンと争わない
石炭や褐炭を使用する火力発電所の建設を進める
再生可能エネルギー法を見直す(・・・可能性が高い)
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