2014年11月20日木曜日

今日も「冬の華」

義憤に堪えず・・・高倉健を悼む。

どうしてあんなお子様健全映画を讃えるのか?
あまつさえ、国民栄誉賞?
文化勲章受賞者に失礼って誰もおもわないのか・・・
たかが総理大臣表彰にすぎないのですよ。


彼の本領は誰もが持っているが実行に移せないアウトローの生き様。
それも禁欲的なヤクザ。
その共感が、心ある倭人の共感を呼ぶ。


その意味では、網走番外地より昭和残俠伝。
それを現在風にアレンジすれば、あの・・・世上評価の低い「冬の華」
世の中メクラ千人、目あきはプロ映画鑑賞家一人ですから、
わからんでもないが・・・・
TSUTAYAで探しまくって借りてきました。
何度見ても・・・
知らない人に感動作を「言葉」で説明するような愚は犯さない(笑)
琴線に触れるモチーフをあえていえば・・・・


任侠版足長おじさん
晩年のトラさん風味・・・自分の愛情の封印
バブル前のヨコハマ・・・よかったなあ(笑)
フェリス・・・でないとハマのJKは始まらない
シャガールにチャイコフスキーのピアノコンチェルト・・・どうも底が浅く陳腐
仇はドスで刺す・・・出入り前のドスの手入れはアラミスのコロン
敵役もいいですねえ。岡田眞澄・・・レミーマタンの牛乳割
カラオケのマイク争い抗争が始まる・・・小林亜星が登場するからリアリティ(笑)
組を裏切った小池朝雄の子供はKO合格・・・ハマから日吉は近い


まあオシャレです。
黄色いハンカチでは、何年ぶりかのビールグラスを健さんは両手に抱えて飲みますが、
この秀さんは、トーストにジャムをつけて
ボトル牛乳で朝ごはん。エレガントです。

でも、なんじゃって、小林稔侍さん
元の舎弟で足を洗って寿司職人の役ですが、セリフはなし・・・今日見ると「おかえりなさい」ってセリフがあったかも・・・
輪をかけたストイックさがたまらない。


ともあれ、十九歳で、人生で一番美しくスクリーンにえがかれた
池上季実子なくしてこの映画はなかった。
今夜も涙ながらに再度見ると思います。








0 件のコメント:

コメントを投稿