2017年6月27日火曜日
デンマークについて知っている事(2)
国家や国民の幸福度なるものを非科学的と斬ってしまうのは簡単だが、
その論者は基本的立論がおかしいのですよ。
そもそも「幸福」とはなんですか?(^.^)
古今東西を問わず幸福論は哲学や宗教の最重要命題のひとつである。
歴史に名を止める大先生や宗教家が様々な事をおっしゃる事自体
最大の難問と言う事だ。
概念規定を曖昧にしたままで、その辺の統計処理に長けただけの連中の解なんか参考にもならない。
敢えて一番ましそうな定義は「絶対に手段になり得ない(究極の)目標」だと
思われます。
が、これでは具体的でなく解にならない(笑)
社会通念的には、高収入、高福祉と言われるノルディック諸国(アイスランドやデンマークを含め)が
幸せ度が高いとされますが.....
ノルディックノワール或いはミステリーの事は何度もネタにしますが
何故に世界的に人気なのでしょう?
三本の予告編を並べましたが、毎度の映画話題じゃありませんよ。
デンマーク産のミステリー「特捜部Q」の映画版
シリーズで数冊、ハヤカワから全て邦訳がでてますし、
刊行順に映画化もされてます。
過去の捜査で部下が殉職し、心に癒しようのない深い傷を負った
警部補が、新設の猟奇的未解決事件を社会常識が欠如したかのような
スタッフと解決する組織のリーダーとして「活躍」するストーリー。
毎回事件は後味の悪いまま解決するのですが、これをハッピーエンドと言うのか。
幸せ度上位の国での不幸せな捜査陣と犯罪者の葛藤劇と言うのが
シリーズのコンセプト。
これが人気と言う事は、不幸を他人事のように楽しんでいるのがある種の幸福感だと言うことです。
卑しいヒトザルのこころとはそういうものなのか?
確か、ビアスの悪魔の辞典の「幸福」の定義がそういう感じだ。
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