2017年6月29日木曜日

誤解を招きかねない表現


言葉は生き物
時代と共に字義やニュアンスも変化する。
あの「遺憾」という熟語。
感情移入に乏しい単に残念程度の言葉であるが、
外交用語として使われる場合は、本来あってはならない事がなされた!と
非難の意味が込められる。
しかし、政治用語としては、同様の語義であっても反省や謝罪のニュアンスには乏しい。
されば、この言葉はどうなんだろう?



日本語に対する感度は、いささかエキセントリックかもしれないが、
人後に落ちないと自負しています。
最近特に違和感あるいは齟齬感のある表現が....

誤解を招きかねない表現(ですので、撤回します)

お立場によっては「綸言汗の如し」とも言われますが、
涼しい顔してなかったことにしますからって、言葉を扱うものとして安直である。
が、言葉尻を捉えて、猛々しく騒ぐのも大人気ない(^.^)ものの
大臣ともなれば、立場は軽くはない。


しかし、大臣とは言えヒトザル。
暴言、失言はあるだろうから、
程度問題はあるものの、好ましくはないがなかった事にして欲しいのは分からんではない。
しかし、もののいいようが如何なものか?

誤解を招く...なる言い方!

誤解するのは発言者本人ではなく、聞き手である。
撤回するのは当然発言者自身。
この倭語を蝸牛庵風に読み替えれば...


あなた方が私の真意を正しく理解出来ないと判断しましたから
今の発言はなかった事にします。
過ちは私の真意ではなく、聞き手の方々の理解力です!


いかがでしょうか?
普通は「誤解」とは内容に間違いがあるという事ではなく、
内容を間違って受け止めるという趣旨で使われる。
この読み替え自体が誤解を招きかねない表現かな(笑)


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