2014年6月27日金曜日

文学に行こう!

混迷する今、
最も切実な問いかけは「我々日本人とは何者なのか?」
その答えは「文学」にある・・・らしいが(苦笑)


池澤夏樹が個人編集する日本文学全集がリリースされるようです。
読み通せば、我々の自己存在意義が明らかになるらしい。

二千年近い日本の精神史を解明するキーワード的な作家・作品とは・・・


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古事記 池澤夏樹 訳   

口訳万葉集 折口信夫
百人一首 小池昌代 訳
新々百人一首 丸谷才一

竹取物語 森見登美彦 訳
伊勢物語 川上弘美 訳
堤中納言物語 中島京子 訳
土佐日記 堀江敏幸 訳
更級日記 江國香織 訳

源氏物語  角田光代 訳

枕草子 酒井順子 訳
方丈記 高橋源一郎 訳
徒然草 内田樹 訳

今昔物語 福永武彦 訳
宇治拾遺物語 町田康 訳
発心集・日本霊異記 伊藤比呂美 訳

平家物語 古川日出男 訳

能・狂言 岡田利規 訳
説経節 伊藤比呂美 訳
曾根崎心中 いとうせいこう 訳
女殺油地獄 桜庭一樹 訳
仮名手本忠臣蔵 松井今朝子 訳
菅原伝授手習鑑 三浦しをん 訳
義経千本桜 いしいしんじ 訳

好色一代男 島田雅彦 訳
雨月物語 円城塔 訳
通言総籬 いとうせいこう 訳
春色梅児誉美 島本理生 訳

松尾芭蕉 おくの細道 松浦寿輝 選・訳
与謝蕪村 辻原登 選
小林一茶 長谷川櫂 選
とくとく歌仙 丸谷才一 他

夏目漱石 三四郎
森鷗外 青年
樋口一葉 たけくらべ 川上未映子 訳

南方熊楠 神社合祀に関する意見
柳田國男 根の国の話 他
折口信夫 死者の書 他
宮本常一 土佐源氏 他

谷崎潤一郎 乱菊物語、吉野葛 他

宮沢賢治 疾中、ポラーノの広場 他
中島敦 悟浄出世・悟浄歎異 他

堀辰雄 かげろうの日記 他
福永武彦 深淵 廃市 他
中村真一郎 雲のゆき来 

大岡昇平 武蔵野夫人 捉まるまで 他

石川淳 紫苑物語 他
辻邦生 安土往還記
丸谷才一 横しぐれ 他

吉田健一 文学の楽しみ ヨオロツパの世紀末 他

日野啓三 向う側 他
開高健 輝ける闇 他 

大江健三郎 人生の親戚 狩猟で暮したわれらの先祖 他

中上健次 鳳仙花 半蔵の鳥 他

石牟礼道子 椿の海の記 水はみどろの宮 他

須賀敦子  コルシア書店の仲間たち 他

近現代作家集 

近現代詩歌
               
日本語のために 
おもろさうし マタイ伝 日本国憲法前文 他

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部分的に「見識」を讃えつつ、あちこちに「異議あり」!

王朝詩歌を「百人一首」という愚作集に代表させる反面
丸谷才一の「新々百人一首」でバランスをとるのは座布団一枚。
でも塚本の「清唱千首」ならば、十枚はあげるのに・・・
負け犬酒井の「枕草子」はどんな出来栄えか興味がなくもないが・・・
橋本治には到底及ばないだろう。

太平記は相変わらず、戦記ものということで評価が低いが、
後世への影響力は無視できないものがあリ、この辺りは見識を疑う。
能狂言歌舞伎あたりは、相当に汗かいた模様(笑)
江戸の好色本系は、自分自身の評価が定まらないので、意見は保留


さて、問題は明治以降現代に至る作家・作品。
それこそ評価が決まるにはいささか時期尚早ではあるが、愚見をのべれば・・・

樋口をいれて、川端(ノーベル賞作家)三島・芥川を落選させるとは勇気がある。
塩野七生ではなく須賀敦子を入れるところは、辛口には珍しく褒めておこう。
南方、柳田、折口、宮本のカップリングは素晴らしい。
中島や中上を外すようだと編集にならない

第三の新人クラスでは、安部公房は落選ですか(涙)
戦後政治闘争史を代弁させるには高橋和巳なんですがねえ・・・
司馬遼は、文学じゃないってことかな
ムラカミはどうしたんでしょうか
日野啓三や吉田健一は・・・全くわかりません(後者は縁故採用・・・まさか!)
石牟礼を選ぶならば、ほかにって気がしないでもないが、すぐに思いつかない。
只今思案中。












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