2014年6月15日日曜日
ロールスロイスの後部座席で笑いながら・・・・
かの悪女パトリチア・レジアーニは、嘯きます。
笑いながら自転車に乗っているより、泣いていてもロールスロイスの後部座席がいい!
彼女は、グッチ創業者の孫の元妻
根は、とんでもなく貧しく、言ってみれば「玉の輿」
美人であったがゆえに見初められたんでしょう。
グッチ一族の盛衰は、それ自体物語的です。
よくありげな成功譚ですが、
創業者は、一流ホテルの荷物運びをしながら、富裕層とはこんな鞄を持つんだって研究を重ね、
フィレンツエで開業。
アメリカ進出が成功し、一流ブランドとなる。
あとは、二人の息子が均等にあとを継いだのですが・・・
まあ、よくあるお家騒動
栄光のグッチ一族は、没落し、ブランドだけは第三者の手で残った。
さて、最大のスキャンダルは、二人の息子とその子供を巻き込んでの
グッチの経営権の争奪ですが・・・こじれてこじれて
とどのつまりは夫と別居したパトリシアが、殺人の共犯で懲役30年の極悪犯罪者となってしまった。
まあ、雌鳥が時を告げるとろくなことがないのは、古今東西を問わないようです。
彼女って、貧しかったがゆえでしょうか、お金への執着心が強すぎた。
別居の際に、結構な生活費(毎月一千万円らしい)もらっていたんですが・・・
これぽっちじゃマニュキュア代の足しにもならない!
って言ったかどうか知りませんが、欲望には際限がないんですねえ・・・
愛があれば、お金なんて・・・って「ある愛の詩」の有名なせりふ
お金持ちのお嬢さんに、貧しい恋人が言います
富裕層ってみなさんそういうんですねえ・・・
なんか教訓的なお話でして「ロールスロイスの後部座席で笑い続けてきた」
蝸牛庵には理解不能です。
お金があるほど、その欲望は膨張し・・・って場合もあれば、
貧しかったから、執着心が異常に強いってことも考えられます。
ある程度財があれば、あくせくしない鷹揚な態度が富裕層らしいとも思いますし、
あの貧しさに比べれば、お財布が空っぽでも、心は豊穣って人もそれらしいし・・・
ちなみにパトリツィアは、いまミラノで悠々自適(?)のムショ暮らし。
昨年裁判所は仮釈放提案を行ったが、彼女は拒否。
仮釈放の条件は「仕事をすること」だったが、
レッジアーノ曰く・・・
人生で働いたことなんて一度もないし、
これからもするつもりはない
と判事に答えたという。
刑期満了のころは、彼女は八十歳くらいだと思います。
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