2014年6月28日土曜日

レデイ・MURASAKIが「HIKARU」を書いた本当の理由





プラダを着た悪魔って映画がありましたが・・・
悪魔には欧米ブランドよりも「十二単」がよく似合う。
なんちゃって、ファッションの格付けでは番外最高ランクですから・・・
紫源氏は、多くの作家(とりわけ男流ではなく女流)の創作意欲をかきたてるらしく
与謝野、円地、田辺、瀬戸内、大塚・・・・現代語訳版に枚挙のいとまなく、
異聞的に、視座を変えての翻案も多々。
六条御息所視点の林版とか、なんといっても、最高峰は橋本窯変源氏
さらには、九人の作家がそれぞれの登場人物(当然に女性)を主役にオムニバス風に・・とか
この激戦区に内館牧子が乱入・・・しかし、これがまあイケテマス(笑)
さらりと読み流しましたが・・・やっぱり


源氏で登場する女性連では、総選挙なんかやれば、

若紫
夕顔
玉鬘
六条御息所  ・・・なんかは絶対に上位に来るし、逆に、かすりもしないのが

葵の上
軒端の萩
近江の君

そうそう、忘れてはならないのが、大悪魔の弘徽殿の女御。
帝の正夫人で長男の母親。家柄も最高で、迫力も気力も十分あったみたいです。
 
 
なんちゃって・・・この大悪魔は
 
可愛げのある女が価値ある女だとは思っていない。
そんな女は・・・
 
と喝破します。
悪役で悪魔だから、敢えて・・・なんてレベルでは読み筋が甘い。
その悪役で悪魔をあえて、センターに据えての異聞譚 
 
 
 
改めて思い返すに、源氏にはろくなオンナが登場しないし、そのろくでもないオンナと
係わったHIHARUの不幸な生涯記録が、源氏物語。
 
 
作中で内舘は、ヒカルに述懐させるのです。

  
可愛いだけのオンナはすぐに飽きる
優しくて細やかなオンナは、段々に鬱陶しい
教養と知性に富んだ女は、やがて肩が凝ってくる
すがりつく頼りなさなオンナは          ・・・・足が遠のく
 
  
たった、これだけを言いたくて、紫は、あの長編恋愛遍歴小説をかいたのかな?
ちがうなあ・・・
炎上を覚悟に敢えて言いきれば(笑)


可愛いオンナは、馬鹿でもなれるが
能力のあるオンナは、怖いオンナでないとなれない   
・・・かな

 
紫が、可愛くて優しく細やかで・・・というイメージはない。
教養や学識は相当レベルみたいですが、誰かにすがりつく頼りなさもない。
知性はどうかかと言われれば、清少納言には及ばないが、匹敵はする。


そんな、実生活では不幸だったような能力あるオンナの
千年の日本文化史を壟断した復讐譚が、ヒカルの物語
なんにしても、芸術の世界では、輝くのは悪であり、悪の華こそ芸術の糧


 




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