2015年1月18日日曜日

私の名前はアレックス

神戸じゃ、しのぶ
京都では、なぎさ

さて、本名は・・・・?
どうして「ひろみ」なのかって野暮は言わない(笑)

彼女の本名はアレックス
フレンチ女性らしからぬお名前ですが、作者の命名に文句を
いってもしょうがない。

出色のミステリーじゃなくてサスペンス・・・でもない。
この手の作品は、どんでん返しで読者を唸らせるというのが定番。
被害者が、加害者だったというのは、通常「グリーン家のアダ」と
呼ばれるくらい、古典的なプロット
Gone girl もこの変化形。
しかし、原作がいささか平板に思えてきたのは、この作品を読んだからかも・・・
デヴィッドフィンチャーだって、こっちの方を手掛けたかったかもしれない。
複数の視点から物語が語られることは同じなんですが、
昔の名前でたびたび登場するんですよ(笑)


美女が誘拐される。
誘拐目的は監禁衰弱死。なんか怨みでもあるのでしょうか?
被害者は誘拐犯の氏素性に気がつく。
誘拐犯はあらかじめ読者には開示されているが、110ページあたりで自殺してしまう。
監禁場所を突き止めたが、被害者は正体不明のまま消え失せる。


加害者ではなく、被害者を追求するというのが、目新しい。
しかし、被害者は死体で発見され・・・自殺?
そんな予定調和な結末なら、年間ベストミステリー総取りの栄誉には輝かない。

被害者はやっぱり被害者であって、実のところ加害者でもありながら
二重の被害者であった・・・って
相当に意味不明なご紹介しか出来ない。
すくなくとも誘拐事件じゃないってことは容易に予想がつくが、
最後まで作者の意図が読めないフレンチサスペンス。

これも映画化すれば、R15は確実。
相当に陰惨になるでしょうから、良い子にはお勧めしません(笑)




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