2015年1月21日水曜日

人気がない


CPA(公認会計士)の業界のことはよく知らない。
知らないと言っても弁護士社会との相対感での話。
どちらの業界も、若い世代にとっては「ブラック企業」と烙印をおしても間違いはない。
もっとも、その関門を突破して、パートナーにでもなれば、暴露マスコミの餌食にならない限り
オンナと酒と財に困ることはない・・・(ような生活が可能らしい)


社会的に地位も高いし、難関資格試験突破ということで優秀な商学部や経済学部の学生さんが集まると
おもいきや・・・
弁護士業界は、司法改革でアホでも資格がもらえるようになったもので、人気凋落
生活保護受給弁護士がいるとまで言われる。
それでも、旧制度さながらの「司法試験予備試験」経由組は大手ローファームから
リムジンでお迎えがくるそうな・・・
リーガルサービスニーズの高まりに応じて、弁護士人口を増やしたが、思うほど需要は増えず、
弁護士資格のある若者を採用しようとする企業の門も狭い。
別に弁護士資格のある社員が必須でもない。
絶対に必要なのは「有能な弁護士を使いこなせる能力」ある社員
そういう能力は司法試験教育では絶対に醸成されない。


さて、CPAの業界は本当に多忙(らしい)
昔は九時から五時まで。以降はシンチかミナミ・・・って言われたものだが、
通常の会計士監査に加えて内部統制対応とかM&Aに伴う財務業務とか。
その割に、受験者数が増えないらしい。
合格率をその時々で恣意的に操作し、合格者数が1000から4000人までブレれば
若者も疑心暗鬼になる。
あるいは「ブラック」の噂が二の足を踏ませるのか・・・
知り合いの若手CPA連中は、生まれ変わったら絶対に会計士にならないと愚痴るそうな
また、資格試験は不景気人気職種らしいので、安易に大企業に就職できる昨今の状況もあるようだ。
専門職サービスの業界が認知され活性化されないのは困ったことです。
たしか、税理士業務の兼営も可能なんだから、もう少し人気が出てもいいのですが
安易に職につける世界は、いいとも悪いとも・・・


そういえば・・・CPA(あるいは税理士)が主役の映画とかマンガ・小説って全く記憶に無い。
女子大生会計士のなんとかって小説はあるが、ことさら紹介するレベルじゃない。
国税査察官はあるんですがねえ・・・
かような媒体の主人公がはれないってところが職業としての人気の無さ(苦笑)
ところで、アンタッチャブルのエリオット・ネスがCPAだったって紹介がNETにでてますが、
これは誤解でしょう。
たしかに、アルカポネを最終的に追い詰めたのは「脱税」であり、財務省の役人たちの功績である。
ネスのチームは「禁酒取締組織」の連中であって、密造工場を片っ端から摘発するのがミッション
帳簿の行間を読むよりも、現場の荒っぽい力仕事な肉体派なのです。


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