彼女と「ディランティ」との出会いはあまりにドラマティックすぎるのですが、
その名器をひっさげて、デヴュー40週年コンサートとやらで東奔西走のようです。
ロバさんの耳には、名器と駄楽器の区別も危なく、下衆な勘ぐりしか思わない(苦笑)
一体いくらしたんですかねえ?
銀行の融資条件って・・・?
2002年に購入したはずですから、どれくらい返済したんでしょうか?
当時はまだ「動産担保融資制度」は一般的じゃなかったが・・
日本人バイオリニストでも、かのストラドをお使いの方は多いのですが、
多くは(諏訪内、川井、五嶋・・・)は、貸与品。
億単位の資金を工面し自己所有でって・・・演奏家の心意気ってもんでしょうか。
2010年7月に大阪のシンフォニーホールで、彼女の「バッハ無伴奏全曲演奏」を聞いてます。
なんちゃって「音楽の旧約聖書」と呼ばれる名(難)曲
それも全曲演奏なんて、聞き逃してなるものか・・・・
当時のブログを見るに・・・「ところで音楽の新約聖書ってなんなの?」
まさか、イザイの「無伴奏ソナタ」のことじゃないですよね
これまた、全曲演奏はめったにあるもんじゃないですから、いそいそと某ホールに
出かけました。
400名程度の小ホールです。
満席で補助椅子まででてました。
名門お嬢様女子大がネーミングライツをお持ちのようです。
コロシアム形式で、マホガニーが枯れてきて、音響がますますよくなるような・・・
この前に来た時は、前橋汀子さんトリオだった。
この楽器をソロ的に演奏するには一番手頃なホールのように思えます。
ピアノソナタの場合は「無伴奏」って言わないが、バイオリンやチェロはその形容詞がつく。
ピアノは、オーケストラの音域を十二分にカバーできるってところで独立楽器という
位置づけだということでしょう。
イザイは、19世紀から20世紀前半に活躍していますから
この曲も(傾向的には)ロマン派的から現代音楽的な色彩が色濃く出つつ有ります。
演奏は素晴らしい超絶技巧。
音楽そのものは、端正で堅牢で音楽性豊かな「古典派」大好き人間からすれば、
いささか「新約聖書」の雅称を与えるまでには至らない。
千住真理子さんは、そういう気持ちを察したのでしょうか(笑)
アンコールは、バッバのパルティータでした。
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