2015年1月6日火曜日
干支にちなんだ羊さんのはなし
羊も山羊も同じようなもので、分類上は「ウシ科」に属するが、
倭国では「山羊」の国で、羊さんとの縁は薄い。
羊毛にしたって、明治以降軍服等の素材としてやっと認知されたようなもの。
牧羊は、そのウールを取るための事業。
毛織物が重要な輸出産品であった時代もあるし
羊肉がジンギスカン鍋の材料になったのは、言ってみれば廃物利用である。
遊牧民のように、羊さんの隅から隅まで利用し尽くすまでに至らなかったのは
文化度の蓄積の差である。
遊牧民にとっての羊は、倭人のクジラのような存在だったようです。
縁起の良い字だと思います。
祥や美・善・義と羊は同類項の漢字のようです。
食肉のランキングからしても・・・
羊頭狗肉
羊頭馬肉 というくらいですので、狗や馬より上質な食肉のようです。
翻って「山羊さん」
同じように、贖罪の使われたりもしますし、ヒトザルにとっての用途は羊さんと
殆ど変わりません。
鳴き声も同じで・・・メェメェ
しかし、悪魔の化体される点が著しく異なる。
ツノがあるのがデモーニッシュだということのようです。
そういえば「鬼さん」にも数はともかくツノがある。
例外は、鬼子母神(入谷も雑司が谷も同じ)だけ。
ここいらにお祭されている鬼母は、仏陀の慈悲により子供喰らいの悪行から脱したことにより
ツノがなくなりました。
ウィキペディアには雑司が谷だけのように書いてますが、明らかに間違い
今年の朝顔市に足を運んで確認して下さい(笑)
足を運ぶというのであれば・・・そんな場末より根津美術館
生涯見ることがかなわないかもしれない「双羊尊がツインで見ること」が出来ます。
しかし・・・羊にツノがあったっけ???
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