2015年1月23日金曜日

歴史は終わらない・・・衝突?



いわゆる「冷戦」が終わったあとの高揚感(勝利感)からくるはずの「平和の配当」なるものは
一体どこに行ったのだ?
世の中、そんなに楽観的なものじゃなく「人類が一番幸せだった時代」は過ぎ去った彼方という
ことだったのか?


複数の文明圏(ある価値観の共有集団だということにしよう)が衝突する時代が
くるそうです。
予言の書とも、妄想とも、軍略的アジテーション文書とも言われます。
著者によれば・・・


西洋文明圏
中華文明圏
イスラム文明圏
ヒンズー文明圏
東方教会文明圏・・・  その他諸々の七つか八つに区分され、


斜陽の西洋文明圏と中華・イスラム文明圏コネクションとのハルマゲドンが始まるのが
歴史的必然だそうです。
中華とイスラムが共闘できるとも思えないのですが「敵の敵は味方」という原理に従えば、
それ以外の文明圏を仲間内に取り込む戦略が大事ですねえってことになります。



一方で、旗幟鮮明であることが有利か得策かという議論もあります。
曖昧戦術はある種有効な選択肢。
極限においての中立はありえないが、最後の最後までグリーンゾーンで洞ヶ峠って
これも立派な戦略なのです。



はシャルリではありませんが、全てのテロルには反対です


これは「曖昧戦略」です。
しかし、言葉は空虚です。
隊列に加わらなかったことへの批判とはまさしくそういうこと。
そういうするうちに「反イスラム過激派への財政支援」を表明し、
曖昧戦略を放棄してしまった・・・かのごとき印象を与えてしまった。
戦略の転換ならいいが、ついうっかり・・・だと、それはいささか不味い。
今回の事件は相応の因果関係があると思うのが当然で、2億ドルの身代金要求を喰らいました。
従来の相場観からかけ離れた要求額です。
テロリストの要求には屈しないという毅然たる態度と人命尊重とは両立するのでしょうか
残された時間は、脅しでなければ・・・あとわずか。



さてさて・・・「手を拱いていても」良いわけではない。
少なくとも「国益」が損なわれた。
取引ではなく交渉をするのはいいとしても、
当然に法と秩序に基づいて事態解決を図らねばならないが・・・さて


今回の行為は「犯罪行為」である。
刑法によれば、225条(営利目的略取または誘拐罪)が該当しそうである。
細かく言えば、略取と誘拐は違います。
暴力的に身柄を拘束すれば「誘拐」であり、詐惘や誘惑だと「略取」
今回の場合、二人の人質は、報道によればそれぞれ「誘拐と略取」みたいです。

今回の犯罪行為がいつ既遂になったかは明白ではないが、少なくとも
225条制定以降であることは間違いがないので、6条の遡及処罰問題は考慮しなくもいい。
当然に憲法39条も・・・

日本の刑法は原則日本国内で適用される(1条)
つまり、属地主義を採用している。
しかし、2条において「重犯罪:主に国家の威信に係る犯罪」に関しては、
日本国外でも日本人かどうかにかかわらず適用できるとするが、225条は対象外です。

犯人が、日本人であれば、3条に従って225条の罪は処罰できますが、
どうも非日本人が犯人みたいです

ところで、被害者が日本人の場合、3条の2に従って、一定の犯罪(225条は該当します)については
つまり、日本国外での非日本人を処罰できるということです。

結論を言えば・・・
日本国として国家権力を行使し、事態解決を行う法律的根拠は十分にあります。
残念ながら・・・

海外でかようなオペレーションを行う国家公務員や組織がない(・・はず)
相手国の主権侵害のおそれがある

・・・ということなので、かような非常時には「ゴルゴ13」さんに頼むが一番
さいとうたかおさんによれば、過去何度か依頼をしていますし・・・




注記:

最後の部分は、当然にある種の冗句ですが、かような非常時に対応する機能なり組織がないということが
普通の国家なのかってことは考えておくほうがいい。
他国のテロ対策組織にお縋りするしかない・・・って時代は終わりつつあります。





















  

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