2015年1月8日木曜日

夫婦控除ってなんじゃいな?




配偶者控除廃止の評判があまりに悪いので「目眩まし」かな?
中身が定かではないので、良いとも悪いとも・・・


税制の基本三原則ってあります。
理念的にはその通りですが、実際の税制がそうかと言われれば・・・


公平
中立
簡素


正直に本当の三原則は


1)税制は政策目的の下僕
2)とれるところから取る
3)制度は賢いものの味方
   ・・・って(苦笑)


1項は悪いことじゃない。
公平でも中立でもないが、そもそも夫々に利害があるわけで
万人が納得する仕組みなんかありえない。
少子化と労働人口減少がボディブローのように経済の足腰を弱くする中で
将来の犯罪の温床になりそう外国人労働者による単純労働力確保なんかやるくらいなら
働ける者は老若男女貴賎都鄙をとわず倭人なら働いてもらおうって当然のことであり、
それにドライブをかけるシステムに合致する税制はそれ自体合目的である。

なんかもっともらしく聞こえます。
しかし、社会保険料も形を変えた税金であり、税制だけじゃ片手落ち
さらに言えば、税金なりの取り方と同時に使い方との組み合わせも大事って事になります。

しかし、ダイバーシティの視座から見れば・・・
様々な生き方という多様性の中に社会の強靭さを作り上げていくことが
大切であり、異性婚・出産・育児・教育・就労という単一路線だけが
あるべき姿って前提で論じるは時代錯誤だと批判するんでしょうねえ。


とどのつまりは・・・
22世紀のくにのかたちのイメージの考え方の違いによる論争ということです。
この国土が一億円程度の人口で、今後共推移してゆきたいと思えば
法律婚でも事実婚でも同性婚でもいいから、カップルあたり最低でも二人程度の
まっとうな子供を育ててくれないと話にならない。
さすれば、そんなことより「子ども手当」の方が実際的ってことになる。


ここで、ヒットラーの「多産化貸付金制度」のご紹介。
以前に某氏が別のサイトで詳しくご披露いただいたのですが、改めて・・・
正確な制度説明でなくコンセプトだけ

・夫婦に無利子で貸付金を交付する(使わなくとも勝手)
・一人出産すれば、貸付金を33%免除する(三人産めばただ)
・貸付金は金券で行う(消費を喚起する)

この制度は大成功だったようです。
まじめに細かい制度設計をやってみようかなって気にもなります。


相続税課税強化を打ち出しつつ、特定目的における世代間贈与の無税化って
アメを出していくところがお国も老獪です。
教育資金贈与課税制度なんて一体誰が考えたのか?
住宅取得贈与課税制度なんかは、ハウスメーカーの政治力ってことで
なんだかいかがわしい。
結婚贈与課税制度も、税制の基本原則に照らし疑義がある。
だっからあ・・・
1500万円といわずもう少し金額上限をあげてもいいような・・・
全て私立であれば、3000万円弱(人)と言われています。

もっとも、財産のある祖父や親がいればの話しですから、
やっぱり併用ですよ。
もっとも、蝸牛庵の内心は「小国寡民」が理想で
この日本の国土の最適人口は五千万人程度だと思っていますので、
多産化対策に積極的に興味があるわけではない。









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