2015年11月13日金曜日

龍馬暗殺・・・あるいは砲艦外交の真実

途上国の政変・・・革命、政府転覆、クーデター、然るべく英雄や愛国者が数多登場するが、当然に黒幕もいる。
黒幕は彼等の陰に隠れて実権を振るう。
アセアンや、南米、アフリカで起きていたこととが、19世紀末の極東の島国でも
起きたに違いないと思わないならそれはあまりに歴史と国際政治に無知な証拠

新時代に向けての国家デザインの類型はある意味で単純であった。

攘夷 開国
勤王 佐幕 あるいは中間日和見の公武合体
武闘 和平

黒幕達・・・有り体に言えば、英仏米にとっては、国益に叶えばいい。
つまり、
西洋的価値観・・適度な自由平等博愛精神と民主主義・・を共有してほしい
交易メリットが安定的に享受できればいい
短期間の争乱は、武器商人的に望むところ

以上からすれば、落ち着くべきところは自ずと決まるのである。
口先でいくら攘夷を唱えても開国をしないことには国際社会の支持は得られない。
けだし、口先攘夷とは政治的プロバガンダなのである。
将軍でも天皇でもどっちでも良いが、軽くて担ぎやすい方が良いとって思えば
佐幕や公武合体なんてあり得ない。
やっぱり無血革命は困りますが長期な争乱も迷惑なこと。
適当な小競り合いが一番。大政奉還なんて一番困る・・・・

明治維新の歴史的評価ってこの程度で十分です。
講座派と労農派が口角泡を飛ばし、絶対主義革命であったとか不徹底ながらブルジョア市民革命であるとか・・・・(笑)
ぞれぞれが担いでいる政治イデオロギーに都合の良い理屈としか見えません。


以上の文脈からすれば、日本史上の最大級の疑惑の暗殺劇・・・らしい「竜馬暗殺」の
真相もたわいない話である。
狂気にとりつかれた個人的暴走ではなく、政治的な暗殺劇だとすれば、佐幕派組織ではあり得ない。
むしろ倒幕過激派の仕業って思うのが一番である。
陰謀論には組しませんので、フリーメイソン云々は言及しないし、ある意味で瑣末なこと。

といいつつも、国営放送に限定しますが、暗殺真相への肉薄がお粗末ですなあ
配役に妙味も、一言二言いいたくもなる。以下はネット引用

竜馬がゆく 北大路欣也
竜馬伝 福山雅治
三姉妹 中村敦夫
勝海舟 藤岡弘
花神 夏八木勲
翔ぶが如く 佐藤浩市
新撰組 江口洋介
篤姫 玉木宏
花燃ゆ 伊原剛史

それなりの役者をそろえてはいるのですが、どうもイケテません。
そもそも竜馬本の定番は司馬さんのあれしかないわけで、
人物造形も、その枠組みから脱却できない。単なるパシリって言い方もある訳で、革命の大立者かどうかは疑わしい。
やたらと、当時としては高額な飛脚便を使い倒していましたが、あれほどとなれば実家の財力だけでは心もとなく
なんか、活動資金を提供してくれるスポンサーがいたことは確か。

とかなんとか思いつくもんで、司馬史観を超越した最高の龍馬像はこれ!


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