2015年11月23日月曜日
13分で世界は変る・・・はずだった
悪運が強いとは・・・このオトコのことなのか?
物の本的には、40回強も暗殺計画があったが、いずれの企ても失敗している。
あまりおすすめするような「行為」ではないし、むしろ歴史の流れを悪い方に誘導した例もたたある。
しかし、後世からして無意味とも言えない事例だってある。
このオトコなんかは、暗殺されるほうが、あとあと良かったのかもしれない。
ヒトラー暗殺も、広義の反ナチ運動に含まれていいが、戦後一番高く評価されているのは
身を挺して暗殺を実行したテロリスト達よりも、非暴力的抵抗運動。
確かに尊いことではあるが、あまり持ち上げすぎるのもねえ・・・
白バラ抵抗運動なんかを素材にすれば、映画祭ではシカトするわけにはいかない。
二度映画化(いずれも未見)されていますが、どちらも独逸での映画賞に輝く。
一方で、あと一歩のところで失敗に終わった爆弾テロリストは、長く評価されることもなく不遇であった。
理由はよく分かりませんが、共産党員だったことが原因とも言われます。
惹句に曰く・・・あと13分演説を続けていれば、世界は変わった。
けだしその通りである。
1939年のミュンヘン一揆記念の恒例のヒトラーの記念演説は、早めに切り上げられた。
数十名の死傷者がでたというのだから、なかなかの威力である。
とても、反ナチの家具職人による単独犯とは信じられず、
背後関係が徹底的に調べられるが・・・何も出てこない。
敗戦間近の時期まで、ダッハウの強制収容所に収監されていたが、死刑に処せられた。
同じ暗殺犯でも、シュタウフェンベルクは英雄視されるのに不公平なことである。
彼の暗殺計画は、豪華なハリウッド映画(ワルキューレ計画)にもなったが、
家具職人「ゲオルグエルダー」のほうは地味なドイツ映画。
入りもよくありませんが、観客だって食指が動かないだろうと思います
ドイツ国内での評価はよく分かりませんが、決して良くはないだろう
失礼ながら、センターを張るには「ハナ」がない。
延々と続く「尋問シーン」も・・・退屈です。
コスタ=ガヴラスの「告白」の苛烈な取り調べシーンの足元にも及ばない・・・
ちなみに、家具職人は銃殺だったようですが、
ワルキューレ一味は、針金による絞首刑で、その死刑シーンは、録画され、
ヒトラーは毎夜「鑑賞」していたようです。
やっぱり、こんな悪辣な輩はさっさとテロすべきだった。
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