2015年11月14日土曜日

第九回田辺・弁慶映画祭

百数十本から候補作を八本選ぶこととその八本からグランプリを選ぶことの難易度の違いとは・・・・?
何れにしてもある種の苦行には違いない。
二年ぶりの映画祭はその内実を大きく異にする。
一昨年は、これでもファイナリストなのか!と一言浴びせたくなるような作品が過半近く・・・しかし、
今回は平均的に尺も長くなり、業平的な学生風実験映画は影を潜め、多少の商業主義にも耐えうる作品が増えてきた。
けだし「新人の登竜門」という呼称もあながち大袈裟でもない。

もっとも、三十代後半ともなって「新人」でもない。
ルイマルが、カンヌのパルムドールの栄に輝いたのは二十代。
芸術に年齢は関係なく、生涯になし得ることは予め予定され、夭折の天才あれば、
白寿を超えても、瑞々しい作品を作る映画作家もおられる。

候補作八本

SFっぽい環境テーマが二本・・・どうもねえ。
SF映画ってオリジナリティが大事だし、SFX技法テクニックも必要だし、新人作家には荷が重い。

15歳の心の揺らぎ系二本
似て非なる造作ですが、プロ観賞家の目線的には評価が色々あるんですが、
高評価作品は・・・シリアスな素材てんこ盛りで時代性を押し付けてくる点を良いと思うか思わないが・・・
この世代を描くのであれば、素直な小さな世界の方が清々しいんですがねえ

唯一の倒錯系の映画・・・歪んだ愛の姿という定番モノ
毎度のことですが、使用するBGMが相変わらずのお母さんと一緒学派
女優さんが初監督作品。

とかなんとかあって・・・一次選考で残ったのが四本ですが、
早々に、短尺が落馬。
あとは甲論乙駁
毎度の通り、作品評価を通り越して、政治と駆け引きの世界(笑)


評価の視座はそれぞれの人生観の具現ですが、思惑もそれぞれ。
最終の3本に残る以上、甲乙つけがたいし、もうどれでもいい。
貝殻投票という荒技もあるが・・・まあ、これでもいいかって





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