2017年5月14日日曜日

明治150年大企画






そろそろなんか具体的な施策でもあるかなって・・・「明治150年」関連施策室のウェブサイトを見るに文字化け(苦笑)
環境設定を変えればすむ話だが面倒だし、とりあえず「ロゴマークの募集」だそうです。

長州や薩摩アタリでは多少盛り上がっている雰囲気ですが、
薩摩長州同盟による明治維新正統革命説程度のことでしょうからことさら興味をひくものではない。
単純な懐古趣味からは未来は生まれない(・・きっぱり)
一般の民間サイドは、それこそ冷ややかなんでしょうねえ。

繰り返しですが、思えば「百年事業」では、

天皇の世紀
坂の上の雲

と、青史に盛名を刻むような成果物があったのに・・・
しばらく前から、そういう気もなくですが、筑摩書房の「日本の百年」を再読しています。
うかつなことですが(文庫版復刻で十年ほど前に読んだもので)これも「百年事業」にひとつだと気がついた。
十分冊の歴史ドキュメンタリー仕立ですが、よくある鳥の視座ではなく、虫の視線

1)御一新の嵐
2)わきたつ民論
3)強国をめざして
4)明治の栄光
5)成金天下

・・・毎週ほぼ一冊読んでいますから、これから第六分冊(震災にゆらぐ)です。
近代から現代史の俯瞰図としてはなかなかうまいタイトル(キーワード)です。
全体を了読する前に印象を言ってはいけないが(一応再読ですから)
百年史の分水嶺がかの「大震災」であったという視点のようですが、今思うにあまりにそうだよねって・・・

さすれば・・・歴史評価が定まっていない段階であまりにも冒険的ではありますが「311」ってそういうことかもしれないって
思いつき程度に思ってしまったりします。

かくあれかしと思っていたことが片っ端から裏切られ残ったものは「失望」だけ。
有事になれば、平時では見えなかった弱みやいたらなさやが見えてくるってことですよ。

在野の文明史家と肩書をつけるといいのかどうか渡辺京二さんの「逝きし世の面影」なんか読むと
明治維新は(肯定的でも否定的でもなく)・・・「あるゆかしい文明に緩慢な死を与えた」って言い方をしています。
何事も、得たもの以上か以下かはともなく失うものをあるのですよ。
明治維新で得たものは、あの大震災以降ですべからくく食い散らかし、戦後の復興資産も同じような憂き目を見るのでしょうかねえ。

まあ、歴史には男時も女時もあるわけで・・・つまり健やかな時も病める時も
落ち込んだ時には這い上がることを考えればいいわけですよ。
つらい時ほど、見えてこなかった嫌なものがたくさん見えます。
そんな「反(非)日要素」をつぶしていくよいチャンスだと・・・
そのような因子はいつだってあったのですが、いまほど顕在化し、跳梁跋扈した時代は寡聞にして知らない。
世をはばかる隠花植物みたいなものが、白昼堂々闊歩するってのか・・・そういう時代ってことかな?

物言いが誤解や反撥を生みそうですが、
倭国の将来に不適切な因子は排除したうえで
新しいグランドデザインを考えましょうよ!ってことだけですから(笑)

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